春はシワとたるみのセルフケアのチャンス(漢方薬剤師・鹿島絵里さん)
春の困ったクセはセルフケアで解決
一方で春の気はちょっと勢いがありすぎるという難点も。コントロール不良に陥ると本来の気の働きが期待できないだけでなく、体調を崩してしまうこともあります。 ここを意識的にケアしましょう。充分な睡眠と適度な運動、バランスのいい食事が基本ですが、気の流れを整えるためのセルフケアを3つご紹介します。 ① 首のストレッチ ゆっくりと大きく呼吸しながら、首をくるりと一周させます。反対周りも同様に。そうすると伸びづらいとか、イタ気持ちいいところがあるかもしれません。あればそこを重点的に伸ばしてみます。 パソコンやスマホを扱う時間が長く、シワの刻みが気になってきたという心当たりはありませんか? また首が凝り固まっている人は、自律神経が乱れやすいです。首周りのケアで気の詰まりを解消しておきましょう。 ② 足湯 くるぶしの少し上まで浸かる水量で、温度はちょっと熱めの42度くらい、1回20分くらいが目安です。お風呂で42度の長湯はおすすめできませんが、足湯ならOK。滞りやすい春の気を流してくれます。 ついでに万能のツボと言われる三陰交も温めておきましょう。内くるぶしから手の指の太さ4本分上にあると言われます。男女ともに有効なツボです。 ③ 呼吸をととのえる 三つめは4・7・8呼吸法です。 1. まずは息を吐き切って準備 2. 4拍カウントで鼻から息を吸う 3. 7拍カウントで息を止める 4. 8拍カウントで口から細く息を吐き切る 5. 2~3回繰り返します 深呼吸そのものもいいですし、呼吸をカウントしていると余計なことを考えないので頭が休まります。いつも何かしら考え事で頭を使っているなら、気の流れは滞りがちです。ぜひこの呼吸法でリフレッシュしてみてください。
自己評価が重要! 毎日観察を習慣に
伸びやかで開放的な春の性質を取り入れて、「いい気分」で過ごせることがポイント。鏡を見て、目がぱっちりと開いてる、自然と口角が上がる、シワやたるみが気にならない、こんなことをポイントに養生してみてください。カラダの変化が楽しくなったらしめたものです!
鹿島絵里