大阪のマンション価格がバブル期に迫る!? 関西・中部圏の新築・中古マンションの最新市況を解説【2024年11月版】
今月の注目のマンション (仮称)北浜タワーPJ
次に、今月の注目マンション「(仮称)北浜タワーPJ」を紹介する。東京建物株式会社は、大阪市中央区今橋1丁目(元「アーク北浜ビル」)に地上31階、高さ107mのタワーマンションを計画している。 ネーミングは「Brillia Tower 大阪北浜」となるかもしれない。 交通ロケーションについて 「(仮称)北浜タワーPJ」の交通ロケーションは、 ・Osaka Metro堺筋線「北浜駅」徒歩2分 ・京阪本線「北浜駅」徒歩2分 ※筆者の計測によります。エントランスの位置などにより変わることがあります。現地の様子は 「(仮称)北浜タワーPJ」現地は解体後の更地で、現地看板によれば2025年5月下旬に着工し、2028年2月下旬に竣工する(予定)。 接道は北側と西側と南側の3方向道路、東側は10階建てビルが隣接している。 南側約80mの位置には、54階建て209mのThe Kitahama(ザ・キタハマ)がある。 南西側交差点の先には現在「三井住友銀行大阪中央支店ビル新館」があるが、建て替え計画があり、地上30階、高さ約143mの高層ビルを建設予定だ。 北側には道路を挟んで「大阪市立開平小学校」がある。 全体的な眺望でいうと、南西方面はこれから建つ高層ビルなども含め厳しくなるが、北・東方面は比較的良さそうだ。 「(仮称)北浜タワーPJ」予想価格は 「(仮称)北浜タワーPJ」の販売価格はいくらになるだろうか。現在北浜駅周辺に新築マンションは分譲されておらず、近くに物件はない。 ただ中古マンションの供給は比較的多い。 すぐ近くの中古物件は以下のような価格となっている。 ・北浜駅徒歩2分、築20年、7階、面積89.73m²で8,480万円(坪単価312万円) ・北浜駅徒歩4分のタワーマンション(総戸数311戸、築6年、43階建て)、15階、面積73.53m²で1億3,800万円(坪単価619万円) ・同タワマンの6階、面積76.25m²で1億3,600万円(坪単価588万円) ・同タワマンの39階、面積96.47m²が2億5,000万円(坪単価は855万円)=最高価格 北浜エリアは供給が多くないため、特にタワーマンションの眺望が良い住戸はかなり強気の設定をしている。「(仮称)北浜タワーPJ」でも想像以上の高額住戸もありそうだ。 現時点ではプランの設定がわからないが、低層階でも坪単価で600万円前後、1LDKでも1億円近くまでいくかもしれない。高層階で3LDKなら3億円くらいはありえる価格帯になりそうだ。
まとめ
関西・中部圏の新築マンション市場動向および中古マンションの市況は好調といえる状態が続いている。 大阪市内では市街地での大規模タワーマンションの計画が増加しており、今後も高額物件の供給が続きそうだ。一方で名古屋市を含む愛知県を中心とする中部圏エリアでの不動産価格は落ち着きを見せている。リニア開業を控えている割には首都圏や関西圏のように高騰しない愛知県の現状については、次月で分析してみたい。 ※関西圏は大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県の6府県エリア ※中部圏は富山県・石川県・福井県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県の7県エリア
神納まお