大阪のマンション価格がバブル期に迫る!? 関西・中部圏の新築・中古マンションの最新市況を解説【2024年11月版】
関西・中部圏の中古マンション市況【2024年9月】
次に中古マンションの市況を見ていく。 関西エリア(大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県)近畿圏の中古マンションの市場動向や需給状況【2024年9月】 近畿圏の中古マンション成約件数は前年同月比プラス6.4ポイント増、4カ月連続で前年同月を上回った。 新規登録物件数も21ヶ月連続で前年同月を上回った。成約㎡単価は15カ月連続で前年同月を上回り、引き続き高額な中古マンションに対する強い需要がみられた。 新規登録㎡単価は4カ月連続で前年同月を上回り、その上昇率は成約㎡単価を上回る。 成約件数をエリア別にみると、大阪府北部(池田市・箕面市・豊中市・吹田市・摂津市など)、神戸市、阪神間(尼崎市・西宮市・芦屋市・宝塚市・伊丹市)、京都市などが2ケタ増となり、主力エリアを中心に中古マンション市場の取引は活発に推移した。一方、兵庫県他(神戸市と阪神間を除く兵庫県内)と京都府(京都市を除く)では前年同月比で2ケタ減少。 成約㎡単価は大阪市と大阪府東部(門真市・守口市・枚方市・寝屋川市・東大阪市など)、奈良県は2ケタ上昇となった。大阪市は15カ月連続で上昇し、依然として高額物件に対するニーズが続く状況にある。 下のグラフは、過去3年間の近畿圏(関西)の中古マンション価格(成約㎡単価、在庫㎡単価)と在庫件数の推移を示す。 中部エリア(富山県・石川県・福井県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県)中部圏の中古マンションの市場動向や需給状況【2024年9月】 成約件数は前年同月比3.4%ダウン、成約価格も平均で2,299万円と前年同月比3.5%ダウン。平均成約㎡単価と新規登録㎡単価もダウンという結果になった。成約状況・登録状況ともに専有面積の減少と築年数が古くなったことが原因のひとつとして挙げられる。 成約状況の専有面積は前年同月比0.86㎡減少、築年数は0.85年古くなっている。エリア別にみると、取引のメインとなる愛知が全体の傾向とほぼ一致している。