マルチモーダルAIメガネ『Frame』詳細。39gにOLED画面とカメラ搭載、見たものを翻訳やナビなど。4月出荷で予約受付中
価格は350ドル、視力補正は購入時にカスタムレンズ必須
Frame の価格は350ドル。米国ではすでに予約を受け付けており、4月から出荷予定です。本体色は白、黒、および基板が見えるクリア(H2O)。 ほぼ普通のメガネに見えるサイズと光学設計から、視力補正の機能を持たせるには注文時に度数を申告してカスタムレンズを作る必要があります。カスタムレンズの場合は450ドル。 サングラス型ディスプレイやVRヘッドセットのように手前にはめ込むインサートレンズではなく、ディスプレイ機能を持ったレンズ自体に光学的に貼り合わせる必要があるため、メーカー Brilliant Labs に本体と同時に注文して作ってもらうのが原則。現状では一定範囲の近視・遠視のみ対応します (SPH / 球面度数のみ)。 Apple Vision Pro などのヘッドセットやサングラス型デバイスでは、正式な処方箋が必要だったり対応するメガネ店で作ってもらう場合もありますが、Frameでは左右の目ごとにドロップダウンで-6から+2までを選択すれば買える豪快な(?)方式。 乱視などにも対応する補正レンズ作成は今後、パートナーシップを通じて進める予定です。 (補正なしで購入して、カスタムサングラス対応の工房などでサイズをあわせたレンズを自前で作ってもらうことも、物理的に可能か不可能かで言えば可能。 しかしスナップオン機構などはないため、補正レンズをFrameのレンズに光学的な問題がないよう貼り合わせ(Optical Bonding)して、自己責任の改造扱いで作ることになります) Frame の出荷は米国で4月15日から。 国内向け展開が気になるところですが、米国版の発表そのままの内容ながらなぜか日本語でもリリースを打っているため、いずれは何らかのかたちで日本国内向け展開も望んでいるようです。 なお、Frameは「世界初のマルチモーダルAI搭載」を謳いますが、Metaがレイバンとコラボしたカメラ付きサングラスとして販売中の Ray-Ban | Meta Smart Glasses でも、カメラで視た画像をMeta AIが解析して翻訳や説明するマルチモーダル機能対応を予定しており、すでに一部のユーザー向けテストを開始しています。 マルチモーダル機能に対応したAIデバイスとしては、Humane Ai Pin や rabbit r1も予約販売中です。
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