マルチモーダルAIメガネ『Frame』詳細。39gにOLED画面とカメラ搭載、見たものを翻訳やナビなど。4月出荷で予約受付中
AI機能は連携アプリ Noa 経由、OpenAI等のクラウドサービス利用
標準で利用できるのは、すでにAndroidおよびiOS向けに配信中のアプリ Noa の機能。Frameの前身にあたる Monocle と連携するアプリで、今後 Frame でも使えるようになります。 Brilliant のNoaは基本的にはOpenAIなどが提供するAIサービスをラップして接続するためのアプリで、現時点で英語のみ対応します (投げる先のAI側によって翻訳等は可能)。 接続先はリアルタイムウェブ検索して調べ物をしてくれる会話型AIのPerplex、画像・音声の認識にOpenAIなど。 メーカーの挙げる用途の例としては、 ・文章の翻訳。本のページを概要にまとめ、翻訳させるなど。 ・視界のリアルタイム検索。眼の前のレストランの評判やメニューを調べる、値札からオンラインストアと価格比較する、DIYで必要な部品を調べる ・文書の作成。AIのアシスタントでホワイトボードに書き込み共有 本体のみを購入した時点では、Noaアプリの無料機能のみが利用でき、さらに高度な機能は連携先のAIサービスへの課金が必要になる見込み。 Noa側で追加機能として有料プランを提供予定ですが、開発者いわく「Humane Ai Pinのように高価にはならない」見込み。 (Humane Ai Pinは通信費用や自前のウェブアプリ込みで月24ドル)
オープンARエコシステム志向。APIも公開
Brilliant Labs 製品の特徴として、ハードウェアからソフトウェアまで多くの情報を開示してサードパーティ開発者に開放するオープンソース志向があります。 Frame もAPIを公開するほか、標準ではスクリプト言語の Lua でアプリ開発が可能。Noa以外のアプリを第三者が開発してGoogle Play 等でパブリッシュすることも可能としています (が、開発者向けドキュメンテーションや必要なコンポーネントの多くは、現状ではMonocleからのアップデート版を準備中・開発中です)。 公式Discordでの開発者向けQAによると、スマホ通知の表示は現時点で開発中。Noaアプリ連携以外にスマホ側の機能を使うには、今後の開発を待つか、Siri や GoogleアシスタントをOSの制約のなかで工夫して使う必要があります。