米家電量販店ベスト・バイ、通期売上高見通しを下方修正
(ブルームバーグ): 米家電量販店ベスト・バイは通期の業績見通しを下方修正した。需要の低迷が理由。同社の26日発表によれば、既存店売上高は前年比2.5-3.5%減になる見通し。従来は1.5-3%の減少を見込んでいた。
コリー・バリー最高経営責任者(CEO)は発表文で、8-10月(第3四半期)の後半はマクロ経済の不透明感や値引き待ち、選挙前の混乱で消費者の様子見姿勢が強かったと説明。選挙終了とホリデーシーズンの始まりで足元の需要は持ち直していると述べた。8-10月の調整後1株利益はブルームバーグがまとめたアナリスト予想に届かなかった。
ベスト・バイ株は通常取引開始前の時間外で一時約7%下落。
同社は新型コロナ禍の巣ごもり需要で恩恵を受けたが、2021年後半にはインフレと金利上昇で消費者の間に買い控え傾向が強まり、売り上げが打撃を受けた。
需要の喚起を目指してベスト・バイは最近、人工知能(AI)搭載コンピュータのような新製品に力を入れている。ただ「消費行動にばらつきが生じる可能性」に備えているとバリーCEOは語った。
原題:Best Buy Lowers Full-Year Forecast Amid Turnaround Efforts(抜粋)
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Jaewon Kang, Alicia Tang