「子どものポカン口が心配」現役歯科医師が教える、“ポカン口”の対処法
ふとした時にお子さんのお口がポカンと開いていることはありませんか? お子さんに多く見られるポカン口ですが、これが習慣づいてしまうと歯並びや顎の発達に影響が出てしまいます。 【写真で確認する】歯科医師が教える、ポカン口に効果的なトレーニング方法 今回は歯科医師で口育士の野尻真里が、ポカン口の改善のためにお母さんと楽しめる効果的なトレーニングを紹介します。
ポカン口の癖を治すには?
ポカン口の改善は、鼻性疾患やその他の癖から生じている場合は、それらの改善が必要となります。お口をあけてしまう癖や舌・お口周囲の筋力が弱っていることでポカン口が生じている場合は、お口周囲の筋肉を鍛えることで改善することがあります。お母さんも一緒に行うことで、ほうれい線や口角下がりの予防となるため、ぜひ一緒に行ってみてくださいね!
風船遊び
風船に一息ずつ空気を入れてゆっくりと膨らませてください。風船を膨らませることは、お口周囲の筋肉と頬の筋肉を使うためお口の運動となります。 遊びながら一緒に膨らませてみてください。
ボタンや箸を使った唇のトレーニング
ボタンの穴に長めに糸や紐を通します。奥歯をしっかりと噛み合わせた状態で、前歯と唇の間にボタンをはさみ、唇を閉じます。唇に力を入れて紐を引っ張ります。(3秒程度)力を抜いてお口を休ませてください。それを7~10回程行います。 この時ボタンを噛んだり、吸いこんだりしないように注意してください。 お母さんが手で紐を引っ張り、お子さんとお口相撲のようなかたちでやっていただくと楽しくできると思います。
割りばしを準備します。奥歯をしっかりと噛み合わせ、上下の唇の間に箸をはさみ、唇を閉じます。このまま15分を目安に維持します。このトレーニングは、お子さんの好きな曲を流して終わるまで我慢できるか、お母さんとどっちが長く維持できるか競争など、ゲームのように2人でやってもらうと良いと思います。
お口のストレッチ
1. 頬を膨らませる(10秒程度)⇒頬をしぼませる(10秒程度) これを5~10回繰り返す。 2. お口を「いーうーいーうー」と動かす。これを5~10回繰り返す。 この時、なるべくお顔全体の筋肉を使うのではなく、お口の筋肉だけを動かすつもりで行うとなお良いです。 3. お口を閉じて頬の粘膜に舌を当てて時計周りにクルクルと回してください。これを5~10回行ったら、反時計周りにクルクルと回します。これも同様に5~10回行います。 お風呂に入りながら二人でやってみるなど、楽しい時間を過ごしながら行ってみてください。