NISAで毎月「3万円」を積み立てる同僚を見て焦っています。「月1000円で30年」積み立てでも効果はありますか?
2023年度末までに現行の「一般NISA」および「つみたてNISA」制度で投資した商品は、新NISAの枠外で現行制度の非課税措置を受けることができます。なお、現行制度から新NISAに組替え(ロールオーバー)することはできません(※2)。
新NISAの始め方
新NISAを利用して投資を始めるためには、金融機関にNISA口座を開設する必要があります。NISA口座は、18歳以上であれば誰でも開設することができます(※5)。 1.口座開設の流れ (1)利用する金融機関を選択して、口座の開設をネットまたは郵送で申し込みます。 (2)金融機関に口座開設申込書、マイナンバー記載書類、本人確認書類など必要書類をアップロードまたは郵送します。 (3)金融機関で書類確認後、税務署における審査を経て口座が開設されます。 なお、新NISAおよびつみたてNISAを利用していた方は、既に当該金融機関に新NISA口座が開設されています。 2.口座開設の留意点 NISA口座の開設は、1人1口座に限られ、複数の金融機関への申し込みはできません。従って、取り扱っている金融商品の数、最低の積立額、取引手数料などを比較して、金融機関を慎重に選びましょう。金融機関の比較は、NPO法人確定拠出年金教育協会が運営している「新NISAナビ」(※6)を利用するとよいでしょう。
積立投資の効果
NISAに毎月1000円を30年間投資した場合の投資効果を見てみましょう。金融庁が提供している資産運用シミュレーション(※7)を利用すると、積立金額、想定利回りおよび積立期間に応じた積立金額を試算することができます。 毎月1000円を30年間投資すると、元本(積立総額)は36万円になります。これを、想定利回り1.00%、2.00%、3.00%でそれぞれ年1回複利計算して積み立てていくと、図表2のとおりの運用益が得られ、想定金利が3.00%の場合では積立総額が58万4193円になるものと見込まれます。 なお、NISAを利用せずに一般の口座に積み立てると、20.315%の税率で課税されるため、想定利率が3.00%の場合で4万5249円の税金が徴収されます。 図表2