『あのちゃんねる』小山テリハ氏、番組を守り続けて異例の地上波復活 あのちゃんとの“物語”で受ける刺激とリスペクト
■番組コラボフードまでこだわる「全部見ちゃうんです」 ――今回指名してくれた小宮さんは、「3年くらい一緒に仕事している中でちゃんとした仕事論みたいな話をしたことがないので、聞いてみたいです」ともおっしゃっていまして。今は『アメトーーク!』と『ロンハー』から外れて自分が主導する番組を担当することで、時間もコントロールしやすくなった感じですか? そうですね、ADの頃と比べれば仕事に左右されなくなって自分の時間を確保できるようになってるとは思うんですけど、体感的にはずっと忙しくて、全然楽にならないのでびっくりしてます(笑)。「ここは人に譲らず、自分で決めたい」っていうことが結構あって、そうなるとこだわり出しちゃうから全然手が抜けなくて。 『サクラミーツ』で作るグッズも、基本的にデザインは自分がこうしたいというものがあるので、商品化担当の人との打ち合わせに全部入ってます。丸投げしないから「こいつ、うるさいなあ」と思われてるかもしれないけど(笑)、みんなが手に取って生活の一部になるであろうグッズなので、せっかくなら素敵なものを持っててほしいなって思っちゃうんです。 ――自分がグッズを買って身に付ける喜びを知っているからこそですね。 はい。それを考えるのがすごく楽しいんです。テレビ局ってこんなに何でもできるんだということにもびっくりしてます。YouTubeもできるし、番組イベントもできるし、六本木ヒルズ・テレビ朝日の夏祭りイベントでの飲食店のメニュー開発もできるんですよ。試食して「これちょっと辛くないですか?」とか言ってると、自分誰なんだろうって思ったりしますが(笑) ――もう店のオーナーですね(笑) それもこだわっちゃうから、お店がどうなってるか見に行きたくなっちゃうんですよ。今年、『サクラミーツ』で初めて夏祭りイベントに出店したんですけど、現場に行って「この小道具、ここに置けますか?」って提案したり、SNSに「ん?」と思う書き込みがあったら「ここのオペレーション、こうしたほうがいいと思います」って指示したりして、バイトの人からしたら「すごいめんどくさい」と思われてると思うんですけど、ちょっとでも来て良かったなと思ってほしいし、不快に思う人を減らしたいんですよ。ベースに「不安」があるので、その要素を取り除きたすぎて、全部見ちゃうんですよね。 ――体感的にずっと忙しい理由はそれですね(笑) 番組のSNSも基本的にはほぼほぼ自分がやってますし…。ちょっとずつ人に任せていく練習はしてるんですけど、ベースは自分で作らないと気がすまなくて。