世界と戦った「グランドセイコー」の伝説的モデルが限定復刻! ダブルネームも熱い
腕時計のプロたちが魅了された一本をリコメンドする本企画。今回は、人気腕時計YouTuberのRYさんが「グランドセイコー」の『ヘリテージコレクション 45GS復刻デザイン 限定モデル』を選びました! 触る愉しみ、知る喜び、所有する誇り。そのすべてを兼ね備えて帰ってきた"最高の普通時計"!? 腕時計のプロが選ぶ「一本取られました!」
腕時計のプロたちが魅了された1本をリコメンドする本連載。今回、時計YouTuberのRYさんが選んだのは、「グランドセイコー」のヘリテージコレクション 45GS復刻デザイン 限定モデルです。
選者:時計YouTuber RY/究極の腕時計を目指して到達した一つの完成形
1960年、高級腕時計と言えばスイス製と言われていた時代に、「世界に挑戦する国産最高級の腕時計をつくる」という志のもと、誕生したグランドセイコー。世界に追いつけ追い越せと、究極の腕時計を目指して到達した一つの完成形、それが1968年に発表された45GSでした。
当時としては世界でも珍しい10振動手巻きムーブメントを搭載し、ケースには「燦然と輝く腕時計」をコンセプトに確立されたグランドセイコースタイルを採用した、グランドセイコーの歴史に名を残す名機です。 そんな45GSのデザインを再現し、50年以上の時を経て誕生した手巻き10振動ムーブメントCal.9SA4を搭載したモデルが限定復刻しました。
「帰ってきた最高の普通。静寂の中に息づく情熱と誇り」(RY)
1960年代~70年代は、日本があらゆる分野において、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進していた時代。腕時計の分野においては、グランドセイコーがその筆頭であり、45GSがその中心であったと思います。 スイスの天文台コンクールで世界とバチバチの競争を繰り広げる中で培った技術を詰め込んで誕生した、高性能な10振動手巻きムーブメント。日本特有の感性である「光と陰」を最大限に意識した造形のグランドセイコースタイル。この二つが融合して完成したのが当時の45GSでした。 本作では、45GSの代名詞であった高性能さはもちろん、巻き上げ時の心地よい音や感触の実現、雫石の自然を表現した装飾など、数値には現れない感性レベルで大幅に進化したキャリバー9SA4を搭載しており、一見するとシンプルで普通な見た目ですが、当時から紡いできた情熱と誇りを感じられる一本です。 今や見られなくなった「SEIKO」と「GS」の“ダブルネーム”もファンにはうれしいディテール。触る愉しみ、知る喜び、所有する誇り。そのすべてを兼ね備えた、「最高の普通」を体現した本作、オススメです。 「ヘリテージコレクション 45GS復刻デザイン 限定モデル(SLGW004)」手巻き、18KYGケース(38.8mm)、クロコダイルストラップ。世界限定200本。423万5000円/グランドセイコー
● RY
時計YouTuber。1990年生まれ。本業は世界の海を股にかける“船長”。初めて購入した機械式時計を切っかけに腕時計の魅力に取り憑かれる。日本の腕時計好き人口を増やすため、2019年にブログ『腕時計のある人生』を、2020年にYouTube『腕時計のある人生Channel』を開設。チャンネル登録者数は10万超で、時計専門チャンネルとして日本一。ラジオ局と合同でPodcastを配信するほか、出版社のウェブマガジンで時計コラムを多数連載するなど、幅広く時計の魅力を発信している。
文/RY 編集/岸澤美希(Web LEON)