ずっと「殺さないで」と懇願…男性を何十回も殴った強盗団「アドレナリンが出た」 玄関を開けた瞬間襲撃「ぞっとした」 襲った無職22歳に懲役11年 誘った仲介役は唯一の友人、実家が隣同士「決別する」
一方、弁護側は男が「末端の中の末端。(他の実行役の)足を引っ張ることもあった」と役割が大きくなかったと主張。社会への警鐘のため厳罰を科すことについては「より重く処罰されるべき指示役は1件しか起訴されていない。末端の男を重く処罰するのは本末転倒」と反論した。男は最終陳述で「自分は身勝手で浅はかでした。被害者の言葉を一生忘れない。申し訳ありませんでした」と述べた。 起訴内容などによると、男は22年6~12月、氏名不詳者らと共謀し、つくば市の住宅に侵入。住人の男性=当時(70)=に「殺すぞ」などと脅迫して現金約24万円を奪うなど、6件の事件を起こしたとされる。 ■自力でガムテを解いた男性、隣家に助けを求めた(以下、初報記事) 2022年11月15日午前11時半ごろ、川口市前上町の戸建て住宅に性別不明の2人が侵入し、家屋内にいた20代男性にけがを負わせ、現金や銀行通帳などを奪い逃走する強盗致傷事件が発生した。
川口署によると、2人は住宅のインターホンを押し、被害男性が玄関を開けたところで室内に押し入った。その後被害男性をいすに座らせて両手、両足といすの足をそれぞれガムテープで縛り、刃物のようなものを突き付け「金目の物はどこだ」などと脅迫したという。2人は住宅内を物色し、現金約500万円と複数の銀行通帳を奪い逃走。男性は手に擦り傷を負ったが軽傷だという。 2人の逃走後、男性は自分で緊縛を解いて隣家に助けを求め、午後0時7分に「家で一人でいたところ、不審者に侵入され襲われた」「ガムテープで体を抑えられた」と110番した。 2人の特徴は、1人目が20~30代くらいで身長170センチ、黒っぽい服装で黒色の靴、目出し帽を着用していた。2人目も黒っぽい服装だったという。