オーディオテクニカ、セミオートターンテーブル「AT-LP8X」。回転トルクを“あえて”抑えて動作を安定
オーディオテクニカは、セミオートダイレクトドライブターンテーブル「AT-LP8X」を、10月4日(金)に発売する。価格はオープンだが、税込143,000円での実売が想定される。 【画像】ヘッドシェルには新規設計の「AT-LT10」を付属 あえて回転トルクを抑え回転速度を正確に維持する制御システムを備えた、新開発のDCサーボモーターを搭載するダイレクトドライブ方式のターンテーブル。制振ダンパーを搭載したプラッターとの組み合わせで、さらにワウフラッター性能を向上。安定した動作を実現したとする。 リフターはレバー式ではなく、よりスムーズに動作するボタン昇降式を採用。オートストップ機能を備え、レコードの再生が終了すると自動的にリフターが持ち上がり、プラッターが停止する。余計な損耗を避け、レコードや針を守ることができる。なお、オートストップ機能をオフにして手動操作も可能となっている。 回転数は33-1/3回転と45回転に加え、78回転に対応。オートストップ機能においても、それぞれのレコードでオートストップするタイミングを最適化させた。 VTA(垂直高さ)調整が可能なブランド伝統のJ字型トーンアームを搭載。有効長は247mmで、カートリッジとしてVMカートリッジ「AT-VM95E」を標準装備する。「AT-VM95」シリーズとの互換性を備え、好みの交換針を使用することもできる。カウンターウェイトは標準タイプのほか、重量のあるMCカートリッジやヘッドシェルなどをサポートするサブカウンターウェイトを付属。サブカウンターウェイトを使用することで、17.5g~23.5gの範囲でカートリッジとヘッドシェルを組み合わせることができる。 また、ヘッドシェルには新規設計の「AT-LT10」を付属。約10gの軽量級ダイキャスト製、オーバーハング調整可能な貫通穴仕様。リード線にはOFC(無酸素銅)材を採用する。こちらも10月4日より、単品での販売を実施。価格は税込8,800円となる。 キャビネットは制振設計を施したMDF製ボックス型構造を採用。上記した制振ダンパーを搭載するアルミダイキャスト製のプラッターと、2.5mmラバーマットにより高い安定性を獲得。インシュレーターには水平調整機構を備えている。また、電源部は3Pインレットを採用するほか、フォノイコライザーは内蔵せず、カートリッジの信号をダイレクトに伝送する音質重視の設計を採用した。 ワウフラッターは60dB、出力レベル(標準値)はPHONO:4.0mV(1kHz、5cm/秒)となる。そのほか付属品としてダストカバー、ダストカバーヒンジ、EPアダプター、オーディオケーブル(約1.0m)、電源ケーブル(約1.8m)を同梱する。外形寸法は450W×161H×352Dmm、質量は約10.4kg。
編集部:松永達矢