自民党新総裁の岸田文雄氏が記者会見(全文2)多くの人の声も聞いた上で決断したい
人事はできるだけ急ぎたい
で、消費を喚起するということになりますと供給側、企業も、それでは投資をしようではないか、それでは研究開発しっかりやろうではないか、こういったことになります。供給側もこうした消費に刺激をされて経済拡大に取り組んでいく。だから分配が次の成長の呼び水になる、こういった好循環、これを実現することができるんではないか、こんなことから成長と分配の好循環ということを申し上げています。 そして最後に人事についてご質問がありました。先ほどは、これ人事、これは大変重要でありますし、また今からいろいろとこのたたき台を作り、全体を作り上げていかなければならないということを考えると、そう簡単ではないなということで、あす1日掛かるんではないかと申し上げました。ただ、具体的にまだこれ着手しておりませんので、実際どのぐらい掛かるか。これはやってみないと分からないとは思っています。できるだけ急ぎたいと思っています。以上です。 司会:間もなく予定の時間となりますので、次で最後とさせていただきます。いかがでしょうか。じゃあ2列目、そちらの方。
スピードが必要な問題にどういう姿勢で臨むか
日本テレビ:日本テレビ、柳沢です。総裁就任おめでとうございます。 岸田:ありがとうございます。 日本テレビ:岸田総裁は先ほど特技について、人の話をよく聞くことだとおっしゃいました。一方できのう菅総理は記者会見で、官房長官と総理大臣の違いについて最終的な判断者であるかどうかと述べ、総理としての決断の重みというのを強調しました。特に新型コロナ対策のような、感染抑制か経済かと意見が分かれる問題や、スピードが求められる問題においては、総理として決断する力というものが求められる場面が増えると思いますが、この辺り、どのような姿勢で臨まれますでしょうか。 岸田:おっしゃるとおり、これ、政治にとりまして決断力、これは大変重要だと思います。やはり政治が学術的な意見、評論家的な意見と違うのは結論を最後、出すかどうか、これが政治の違いであると思っています。決断は大変重たいと思います。 ただ決断をするに当たっていろんな手法があると思います。トップダウンでいきなり自分のもう結論を皆さんに飲んでもらうという決断もあれば、丁寧に多くの皆さんの声を聞き、でも最後は自分で決断する、こういった決断の仕方もあります。ただこれは場面、場面で、どっちがいいっていうものではなくして、必要な場面で必要な決断の仕方を判断すると、これが政治にとって大事だと思っています。 私の場合はできるだけ多くの皆さんの声も聞いた上で決断をする。こういった手法をできるだけ大事にしていきたいとは思っています。 いずれにせよ、おっしゃるように、決断するのは政治でありまして、そして総理であると認識をしています。丁寧で寛容な政治、これを進めながらも、決断すべきときはしっかりと決断をしていきたいと思っています。以上です。 司会:ありがとうございました。それでは以上をもちまして岸田文雄総裁の記者会見を終了いたします。誠にありがとうございました。 岸田:ありがとうございました。またよろしくお願いします。 (完)【書き起こし】自民党新総裁の岸田文雄氏が記者会見