【容疑者を逮捕】米保険会社CEO殺害事件で現場に残されたメッセージと「ある書籍」の関係は?(海外)
ユナイテッドヘルスケアの社名が出てくるのは1度だけ
フェインマンは著書の中で、ステートファーム(State Farm)、オールステート(Allstate)など、複数の大手保険会社の社名に触れているが、ユナイテッドヘルスケアについては一度言及しているだけだ。 序章で、2009年に、ユナイテッドヘルスやエトナ(Aetna)、ガーディアン(Guardian)などの保険会社が、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ(Andrew Cuomo)司法長官から組織的に保険金を低く請求していると非難された後、保険外診療費用の算出に特定のデータベースの使用を中止することに同意した経緯が語られている。
ファインマンによると、保険業界は1990年代前半に変わった
ファインマンは序章で、保険会社が1990年代に保険金請求プロセスを大幅に見直すようになったのは、「保険会社が会社の約束を守る場所ではなく、利益を生み出す場所になった」ためだと書いている。 このようなシフトの主な要因は、1992年のオールステートをはじめとする保険会社がコンサルティング大手のマッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)を雇ったことにあると、彼は述べている。 マッキンゼーはクレーム処理のための新たな戦略を開発し、それを「ゼロサムゲーム」と捉えていたとファインマンは書いている。また、保険会社は支払額を算出するためにコンピューターシステムを使い始め、クレーム申請者が弁護士を雇うことを思いとどまらせ始めたとも述べている。 マッキンゼーはBusiness Insiderが求めたコメントに対して回答しなかった。
保険会社は友人ではないが、敵ではない
フェインマンは著書で、保険会社は友だちではないが、敵でもないと書いている。 保険会社が事業を続けるために、「ほとんどの場合、妥当な額の保険金を支払わなければならない」ためだ。 「この著書は消費者寄りの観点で書かれたものだが、敵対しているわけではない」とファインマンは書いている。
Jordan Hart,Geoff Weiss