【容疑者を逮捕】米保険会社CEO殺害事件で現場に残されたメッセージと「ある書籍」の関係は?(海外)
ブライアン・トンプソンCEOの射殺現場に残された薬きょうに、「deny(否認)」「defend(防御)」「depose(追放)」の言葉が刻まれていたことが報道された。 これは、2010年発行の保険業界に関して書かれた書籍「Delay, Deny, Defend」のタイトルに似ている。 警察はまだ、動機について発表していない。 ユナイテッドヘルスケアのブライアン・トンプソン(Brian Thompson)CEOを射殺した人物が、殺人現場に謎めいたメッセージを残したことが報じられた。 最新情報:ペンシルベニア州アルトゥーナで12月9日、トンプソンCEOの死に関連した「容疑者」として26歳 の ルイジ・マンジョーネ(Luigi Mangione) が逮捕された。 現場で見つかった薬きょうには、「deny(拒否)」「defend(防御)」「depose(追放)」の言葉が刻まれていたと、複数の報道機関が報じた。これらの言葉は、ジェイ・M・ファインマン(Jay M. Feinman)の2010年の著書『Delay, Deny, Defend: Why Insurance Companies Don't Pay Claims and What You Can Do About It(遅延、拒否、防御: なぜ保険会社が保険金を支払わないのか、そしてそれについて何ができるのか)』に似ており、犯人はこれを引用したものと推測される。 また、「delay(遅延)」「deny(拒否)」「defend(防御)」は、保険会社について、書類の手続きが「遅く」、保障されるべき保険金の請求を「否定」し、請求者が法的行動を求めると法廷で自身を「防御する」と主張する、弁護士の間でもなじみのある言葉だ。 現地時間の12月9日、トンプソンCEOを射殺した容疑者が逮捕されたが、警察は12月4日早朝に起きたこの殺人事件の背景にある動機について、まだ明らかにしていない。 『Delay, Deny, Defend』の著書でラトガース大学の名誉教授であるファインマンは、同書のなかで、保険業界の進化について書き、消費者には係争中の請求についてアドバイスした。 ニューヨーク市警は、この書籍と事件の関連性について調査を行っているかという質問に対し、コメントを拒否した。同書の著書もコメントを拒否している。 フェインマンの著書から、重要となるポイントをいくつか紹介しよう。