総勢13人が義実家に大集合…「地獄のお正月」に孤軍奮闘の嫁、思わずぽつり「何がめでたいんだか」
お正月になると義理の実家に帰るのが決まり事という人もいるのではないでしょうか。親・子・孫と三世代で過ごす時間は貴重ですが、そんな風にはとても思えないという意見もあるようです。見ていきましょう。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
12月31日から1月2日まで「夫の実家に集合」が親族の決まり事
吉田香さん(仮名・42歳)は地方企業に時短勤務で勤める会社員。年末年始の休みになると、車で5時間ほどの距離に住む夫の両親の家に行くのが決まりごとです。 家族は夫と自分、そして小学校4年生と2年生の男の子2人。子どもたちは「早くおじいちゃんとおばあちゃんに会いたい!」と楽しみにしています。 夫には姉が2人がいて、その家族も集結。義実家は総勢13人が入り乱れることになります。全員が集合できる機会はお正月だけなので、貴重な機会だとはわかっています。しかし、香さんは身も心も疲労困憊になってしまうのだといいます。それにはこんな事情があります。 早朝に自宅を出て義実家に到着すると休む暇もなく買い物に繰り出し、料理をスタートします。男性たちはお酒を飲みながら会話に花を咲かせ、義理の母親・父親も完全にお任せモード。 頼みの綱の夫の姉たちも、「香さんのほうが料理が上手だから」「逆に邪魔しちゃう」などと言って、たまに盛り付けなどを手伝ってくれる程度。おしゃべりに夢中でほとんど戦力になりません。 人数が多い分、準備する料理もたくさんあります。使い終わったお皿を洗うのも香さんが主に担っていました。おせちを数日間かけて食べるだけであればいいのですが、人数が多いので食べものが無くなるスピードも爆速。子どもは洋食を食べたがるので、常に補充が必要です。 一方、普段はあまり会わない“いとこ”が集まってテンションが上がった子どもたちは、家の中でも大騒ぎ。寝かせるのも一仕事です。 そんなわけで、香さんにとってのお正月はまったく楽しいものではないというのが実情です。
面倒見っぱなし…「地獄の年末年始」だが一筋の光が
「なんで私だけ家政婦みたいに動き回らなきゃならないんだって、毎年帰るのが憂鬱で。でも義理の両親に『嫁が嫌がって、孫を連れてきてくれない』なんて思われたら面倒じゃないですか」 家事以外にも不満はあるのだとか。 「当たり前ですが、自分の親でもないし家でもないから気を使います。お正月ぐらいゆっくり寝たいのに、義両親は朝が早いからそれより先に起きなきゃいけないし。日ごろは夫と子どもの面倒を見て、お正月は義両親や夫の家族の面倒まで見るの、しんどくて。明けましておめでとうって言うけれど、なにもめでたくないです」 そう話していた香さん。しかし、この状況に一筋の光が見えているとか。 「義理の母も去年、夫に『あなたたちや孫がずっといると疲れる』って言ってたようです。年を取ってきて、普段静かな家が大騒ぎになるとしんどく感じるようになったみたい。だから、子どもたちはつまらないかもしれないけど、日帰り程度にしてもいいんじゃないかって思っているところです。願ったり叶ったりですね」 株式会社ベビーカレンダーが運営する『ヨムーノ』が実施した「年末年始の帰省」に関する最新の意識調査(2024年10月実施)では、帰省について以下のような結果が出ています。 「2024年から2025年にかけて帰省する予定はありますか?」という問いに対して、実家もしくは義実家(あるいは両方)に帰省するという人は、全体の約7割。どちらにも帰省する予定はないと答えた人は約3割でした。 また、「義実家への帰省は楽しみですか?」という質問に対しては、「とても楽しみ」が10.5%、「どちらかというと楽しみ」が30.3%、「どちらでもない」が21.0%、「どちらかというと気が重い」が22.4%、「とても気が重い」が15.8%でした。つまり、どちらでもないという中間を除くと、「楽しみ」と「気が重い」はおおよそ半々になります。 この香さんのように、嫁の立場から帰省をしんどいと感じるケースもある一方で、親側が「孫たちがくると疲れる」と“孫疲れ”を訴えるケースも少なくありません。 裏を返せば、お互いの不安は同じことだったという可能性もあるわけです。双方がストレスや疲労をためないよう、バランスを取った付き合いをしていくことが大切なのかもしれません。
THE GOLD ONLINE編集部
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