袴田巌さんに無罪判決を言い渡した静岡地裁の裁判長が高校生に特別授業
袴田巌さんに無罪判決を言い渡した、静岡地裁の國井恒志裁判長が、静岡市の高校生に特別授業を行いました。 特別授業で生徒らは裁判官、裁判員、弁護人、検察官に分かれて模擬裁判を体験しました。本件の争点は被告人が犯人か否かです。証拠が証人と犯人の自白しかなく、生徒は無罪判決を言い渡しました。 ●古本亜沙美さん: 「自白だけで決まると思っていて正直、きょうの話聞いて、自白だけだと証拠として罪に問われない。新たな発見があった」 質疑応答で、袴田さんのようなえん罪被害者を出さないための対策を問われると…。 ●國井恒志裁判長: 「憲法や法律を理解することと、それをきちんと運用すること」 また、國井裁判長は再審に関する法律を整備していくべきだと述べました。 ●静岡地裁 國井恒志裁判長: 「法律に関しては関心を持っていただかないと法律の改正や世の中も変わっていかないと思うので、(授業は)非常に有意義だった」