「ただ穴埋めをさせられている」レアルFWロドリゴが不満を吐露。このままだと10年前の“ディ・マリア事件”の二の舞に?
レアル・マドリードに所属するFWロドリゴは、クラブでの現状に不満を抱えているようだ。バロンドール候補にノミネートされているFWキリアン・エムバペやFWヴィニシウス・ジュニオールとの間に抱える問題は、ちょうど10年前のレアルでも起きていた。詳細について、スペインメディア『Relevo』が現地時間10日に伝えた。 ロドリゴはスペインメディア『ESPN』のインタビューで、「ただ穴埋めをさせられているように感じることが多いんだ。『誰か足りないのか? ならロドリゴを入れよう。右ウイングがいない? ロドリゴだ。9番が足りない? ロドリゴにやらせよう』そんな感じだ。ちょっとうんざりさせられる。僕はチームのためにプレーする一員だ」と、今まで語られることの少なかった本心を吐露した。『Relevo』によると、一昨シーズンは右ウイングとして26試合、ストライカーとして19試合、左サイドで7試合に出場したのに対し、昨シーズンは、それぞれのポジションで3試合、45試合、2試合に出場しており、本人の不満も理解できる。 特に問題なのは、そのポジション変更の理由が他選手の事情によるものであることで、昨季、ストライカーとしての出場が多くなったのは、FWカリム・ベンゼマの退団によるものだ。そして、今季再び9番を背負うフランス人、エンバぺ加入の影響を受け、同メディアは「『僕はチームのためにプレーする一員だ』と彼は主張するが、すでに嫌気を感じ始めており、怒りの感情さえ見え隠れしている。かつてレアルに所属していたFWアンヘル・ディ・マリアの亡霊がよみがえる兆候だ」と、現在ベンフィカに所属するクラブOBの名前を出し、ロドリゴの現状を危惧している。 10年前、絶対的エースFWクリスティアーノ・ロナウドの下でプレーしていたディ・マリアは、進境著しいFWギャレス・ベイルが自分と同じ右ウイングを主戦場としていたこともあり、ポジションをインサイドハーフに移した。チームは大きな成功を収めたものの、ディ・マリアはクラブへの信頼を喪失し、その夏、マンチェスター・ユナイテッドへと去っていった。ロドリゴはその二の舞となるのか。当時も今も、奇しくも監督はカルロ・アンチェロッティであり、会長はフロレンティーノ・ペレスである。
フットボールチャンネル編集部