「あの一試合があったからすっきりした気持ちになれた」楽天・塩見貴洋が引退会見&アカデミーコーチ就任
プロ野球の楽天・塩見貴洋投手が12日に引退会見を行い、13年間の現役生活に幕を閉じました。 【画像】楽天の則本昂大選手が投手キャプテン、浅村栄斗選手が野手キャプテンに就任したと発表 今季の1軍出場は1試合となりましたが、通算150試合に登板し、46勝57敗、防御率3.80の成績を残すなど、楽天一筋で13年の活躍をみせました。 会見でプロ野球生活を振り返った塩見投手は「今はすっきりしているというのが素直な気持ち。家族からは『お疲れ様』と言われました」と現在の心境を明かしました。 誰にも相談せず引退を決めたという塩見投手は「まだできるかなという思いもあった。トライアウトを受けることなく、他球団からのオファーも待っていたが、他選手の獲得のニュースが届くなかで自分にはオファーがなかったので(引退を)決めた」と決心した理由を語りました。 13年の現役生活の中で一番印象に残っている試合を聞かれると「プロ初先発初勝利の試合が一番印象に残っている。やっとスタートが切れたと思いました」と振り返りました。 また、9月21日に本拠地で登板した西武戦についてもあげると「準備するためにグラウンドに出た時にすごい声援をいただいて、ぐっとくるものがあった。本当に待っていてくれたんだなと感謝している。引退試合みたいな雰囲気になってしまったが、あの一試合があったから、こうして今すっきりした気持ちになれたのかなと思います」と、ファンからの大声援に感謝を伝えました。 今後は楽天のアカデミーコーチ就任が決まっている塩見投手。引き続き球団に残り野球と関わることについて「これからまずは自分が一から野球を学びなおしていきたい。そして子どもたちには野球の楽しさを伝えていくことができたらなと思っています。」と抱負を述べました。