「倒せないなら加えてしまえとね」“天敵”シュルーダーの加入をカーHCが冗談交じりに歓迎「理に適った動き」<DUNKSHOOT>
今季はここまで23試合の出場で平均18.4点、3.0リバウンド、6.6アシスト、1.1スティールに3ポイント成功率38.7%(平均2.5本成功)を記録。コンディションなどに問題がなければ、19日のメンフィス・グリズリーズ戦からウォリアーズデビューする見込みだ。 「彼はゲームをよく知る男で負けず嫌いだし、ピック&ロールを上手にこなす2ウェイプレーヤー。この動きは我々にとって完璧に理に適っていると思うね。彼はメルトンがやってくれたことを補填することになる。オフボールでプレーでき、優秀なディフェンダーで、長いウイングスパンもある。それにスティールが得意で、ターンオーバーも誘発するんだ」 カーHCはシュルーダーをそう語り、「我々が必要とすることをもたらしてくれると感じている」と高く評価していた。 また、ドイツ出身のスピードスターが、2年目の今季苦戦しているブランディン・ポジェムスキーを助けることにもなると話す。 「昨年、彼はクリス・ポール(現サンアントニオ・スパーズ)かステフのどちらかと多くの出場時間で一緒にプレーしていた。それが今年はメインのボールハンドラー役になっていたから、すごくタフな仕事になっていた。この動きが彼の役割を馴染みのあるものにすると思う」 カリー、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ジョナサン・クミンガ、バディ・ヒールドらを擁するウォリアーズは、今季平均パス数でリーグトップの326.7回を残しているように、ボールムーブメントとスペーシング、シュート力が生命線のチーム。 ポジェムスキーに代わってシュルーダーがメインハンドラーになることは可能ながら、これまでのように自由自在にボールを操っていく時間は限られることが予想される。そのため、アジャストに多少の時間を要するかもしれないが、キレ味鋭いドライブや相手を欺く急加速、粘着気質なディフェンスは頼もしく、クラッチタイムでも貢献することだろう。 なお、ウォリアーズはマブズとの試合で両チーム合わせて3ポイント成功48本のNBA新記録を樹立。ウィギンズ(29得点、4アシスト)、カリー(26得点、10アシスト)、グリーン(21得点、7リバウンド、4アシスト)、クミンガ(20得点、6アシスト)と、4選手が20得点以上を残すも133-143で敗れた。 直近10戦で2勝8敗となり、ウエスタン・カンファレンス8位の14勝11敗(勝率56.0%)まで順位を落としているだけに、シュルーダーにはウォリアーズを活性化させる起爆剤となることを期待したいところだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
【関連記事】
- 「それは弱い奴がやること」シュルーダーがデュラントを“弱者”呼ばわりし舌戦が過熱「どの立場から見てもそうとしか思えない」<DUNKSHOOT>
- ドイツのシュルーダーが欧州でプレーする選手たちに尊敬の念「ゲームを熟知したIQの高い選手が揃っている」<DUNKSHOOT>
- ウォリアーズの成功は「80%カリーのおかげ」イグダーラが大胆発言「こう言うとオーナーは嫌がるけどそれが真実」<DUNKSHOOT>
- 【バスケW杯】「このチームはこれまでプレーしたなかでベスト」ドイツの歴史を作ったシュルーダーが喜びを語る<DUNKSHOOT>
- 「とにかくアンセルフィッシュ」新天地ウォリアーズで充実した日々を送るヒールド「このチームで勝つ術を学びたい」<DUNKSHOOT>