可能性の塊!交流戦打撃4冠も視野 水谷瞬とは何者か?球界OBも認める「異能さ」とは
日本ハムの新たなロマン砲、水谷瞬の勢いが止まらない。 6月14日の巨人戦(エスコン)に「3番・左翼」で先発出場した水谷は同世代対決となった相手エース、戸郷翔征に第1打席は三振に倒れたが、圧巻の打撃を見せたのは4回一死で回ってきた第2打席だ。 【動画】ここまで飛ぶ?水谷が戸郷から放った3号ソロシーン 初球、外角の149キロ直球を逆方向へ、右翼席スタンド手前に位置するブルペンに放り込んだ。圧巻の3号ソロをマークし、笑顔をはじけさせた。 中継(BS日テレ)で解説を務めた日本ハム球団OBでもある鶴岡慎也氏も「飛びましたね!」と興奮した様子を隠せなかった。外角直球を逆方向へと飛ばすパワーには「あの打ち方であの方向にホームラン出るんだと、同じプロでもびっくりしたと思いますよ」と続け、天性の潜在能力の高さをたたえた。 交流戦に入ってから快進撃を続ける外野手は今季でプロ6年目、オフに現役ドラフトでソフトバンクから移籍してきた。18年ドラフト5位入団、19ー23年に至るまで1軍出場は果たせなかったが、新天地で花開こうとしている。 4回の3号ソロで交流戦初戦からの連続試合安打を「15」に伸ばした。交流戦打撃成績はここまで「.482」「27安打」「13打点」(14日現在)と打率、安打、打点、3部門いずれもトップを誇り、本塁打もここまで4本をマークしているタイラー・オースティン(DeNA)、ドミンゴ・サンタナ(ヤクルト)に1差に迫るなど、交流戦打撃4冠フィニッシュも視野に入ってきた。 高い身体能力に加え、コンスタントにヒットを打てる理由は何か。中継解説を務めた鶴岡氏は、水谷の強みに関して「(打撃の)ポイントを自分に持ってこれるところ。そのためボールの見極めも良い」とぎりぎりまで引き付けて打てることで、好球必打にもつながっているとした。 彗星のように現れた「交流戦男」は球界を代表するバッターへと成長できるか。今後の活躍も楽しみにしたいところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]