【紅白】内村号泣…西田敏行さんにささぐ追悼唱「もしもピアノが弾けたなら」 松崎しげるら盟友集結
大みそか恒例の「第75回NHK紅白歌合戦」(後7・20)が31日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、10月に虚血性心疾患のため76歳で死去した俳優の西田敏行さんを追悼するコーナーも設けられた。 西田さんは紅白と縁が深く、歌手としては4度出場。90年には白組司会、さらに応援リーダーや審査員なども務めた。 そんな西田さんの代表曲といえば、「もしもピアノが弾けたなら」。紅白でも2度、披露した不朽の名曲を、盟友4人が歌って追悼した。俳優・田中健(73)、歌手の松崎しげる(75)は、西田さんと駆け出しのころから親交が深く、「五人会」を結成するほどの間柄。また50年来の盟友という俳優の武田鉄矢(75)、ラジオ番組で長年、共演した女優の竹下景子(71)も参加した。4人で声をそろえ、天国の西田さんに思いをささげた。 ステージに向かう前、松崎は「喜怒哀楽がそのまま洋服着たような人だった」と懐かしみ、「西やんに届くように」と天をあおいだ。 田中は「みんな大好きになってしまう人で。(生前に)メールが届いて、健坊愛してるぞとハート5個ついてた」と明かした。また、竹下 はNHKラジオのオーディオドラマ「新日曜名作座」で長年共演。「西田さんとは2人きりで見つめ合いながらご一緒して。歌うようにせりふをおっしゃっるんです。いつの間に歌っちゃってたの。なんてうらやましいと思いながら」と思い出を語った。 歌唱中は、4人の背後に生前の西田さんが映し出され、歌唱後にはスクリーンの西田さんに向かって4人で手を振った。コメントを求められた審査員の内村光良は西田さんが憧れの存在だったということもあって「あの…みんなの…すみません」と涙で声を詰まらせ、「みなさんの思いが届いたと思います。日本中の方に愛されてるんだなと思いました」と手で顔を覆った。 今年の紅白のテーマは「あなたへの歌」。パリ五輪・パラリンピックに歓喜し、高揚した一方で、相次ぐ自然災害や終わらぬ紛争…多くの悲しみもあった2024年の大みそかに「ひとりひとりに最高の歌を」と思いを込める。 司会はお笑いタレントの有吉弘行、女優の橋本環奈、伊藤沙莉、同局・鈴木奈穂子アナウンサーが務めた。 ゲスト審査員は、俳優の横浜流星、漫画家の青山剛昌氏、タレントの内村光良、プロ車いすテニス選手の上地結衣、女優の河合優実、プロスケートボーダーの堀米雄斗、バレリーナの森下洋子氏、脚本家の吉田恵里香氏で、今年と来年の“顔”8人。昨年までの通算成績は紅組が34勝、白組が40勝。