レッドベルベットのスルギがデビュー10周年 ロマンチックな街、パリで30歳になった今について語る
スルギ:実はファッションに興味はあったんですけど、以前はブランドもよく知らなかったし、自分なりのスタイルを作るのが苦手だったんです。自分の中にあるファッションの本能というか、そういうものをどう表現したらいいのか分からなかったんです。 それに、いろんなスタイルが好きな方なので、確固たるスタイルに固執できなかったこともあります。特に私はレッドベルベットの活動や音楽によって変わるスタイルに溶け込んで、そのコンセプト自体を楽しんでいたので。どんなスタイルでも抵抗感なく好きなので、写真撮影の仕事もとても好きなんです。 最近、周りの人からいろいろ教えてもらって、助けてもらって、自分なりのスタイルを見つけているような気がします。
WWD:全ての衣装を上手に着こなしてくれたので、今回の撮影もとても楽スムーズでした
スルギ:写真撮影が好きなので、これからもたくさんやってみたいです。写真を撮るのも、撮られるのも全部好きなので。 着てみたことのない服を色んなスタイルで着替えながら写真を撮る作業はいつもワクワクします。 色々な作家さんと知り合いになるのもいいですね。
WWD:他にも挑戦してみたい分野はありますか?
スルギ:私のやっていることに対して、ディレクションもしてみたいです。 歌や写真撮影に私の経験やノウハウを溶け込ませていく感じで。 そうやって少しずつ領域を広げていくのも面白いと思います。 芸能人としての人生の魅力のひとつは、これですよね。 一つのことにとらわれず、いろいろなことに挑戦できること。機会があれば、演技もやってみたいです。
WWD:レッドベルベットはヒット曲がたくさんあって、停滞期やスランプなどもなかったんじゃないでしょうか?
スルギ:デビューの時に持っていた明るいイメージが、フォローアップ曲「Be Natural」の時に180度変わり、ファンに多少の混乱を与えたんです。その後、着実に強弱を調整したことがロングランの秘訣になりました。 さまざまなコンセプトを消化することで、疑問や期待感が生まれ、これが“戦略ではない戦略”になったと思います。 代わりに、悩みが生まれました。 私たちは本当に多くのコンセプトを試しましたよね。 だから、新しいアルバムを準備するたびに、レッドベルベットならではのアイデンティティーを失ってはいけないという責任感もますます強くなりました。 これはこれからも解決していかなければならない宿題だと思います。