【武蔵野S回顧】エンペラーワケアがペースを味方にマイル戦を攻略 フェブラリーSに向けた課題は?
信頼できるペリエール
2着カズペトシーンは昇級初戦で重賞好走と最近の充実具合を証明できた。昇級初戦を踏まえ、思い切って溜める競馬に徹したことが好走につながった。ペースに慣れればもう少し前に構えて、勝負圏内に入って進められそうだ。 その意味でもコーナー4回の競馬がよさそうで、賞金面がクリアできればチャンピオンズCはこちらだろうか。勝ち馬と同じ4歳馬であり、まだまだ強くなる。来年は重賞で賞金加算し、トップ戦線に食い込んでほしい。 3着ペリエールは道中、エンペラーワケアと、グリーンチャンネルCで一緒に走ったショウナンライシン、タマモロックを前に置いて追走と理想的な位置をとれた。直線は外へ出し、進路もスパートのタイミングも申し分なし。これで3着、上位2頭とは決め手の差が出た。 ユニコーンS以降、東京ダート1600mは昨年の武蔵野S9着以外は大きく負けていない。このコース専用の印象は否めないが、その分、信頼度は高い。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースエキスパートを務める。『アイドルホース列伝 超 1949-2024』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳