「徹頭徹尾、格好いい人」と追悼 伊集院静さんお別れの会
昨年11月に73歳で死去した直木賞作家・伊集院静さんの「お別れの会」が18日、東京都内で開かれた。出版関係者ら約400人が参列。親交のあった作家らが「徹頭徹尾、格好いい人でした」などと追悼の言葉を述べ、別れを惜しんだ。 作家の桐野夏生さんは「おしゃれでセンスが良く、会うたびにほれぼれした」と回想。文学賞の選考委員を共に務めた日々を振り返り、「作家の仕事は人のほころびを見つけるものでもあるが、伊集院さんはほころびの先にある“死”をいつも見つめていたように思う」と語った。 元環境相の小泉進次郎さんは伊集院さんから本の読み方や生き方に関する「個人授業」を受けていたと明かし、「頂いた多くの教えをこれからも守っていきたい」と述べた。 「肝心な時に優しさがある、不思議な人でした」と話したのは妻で俳優の篠ひろ子さん。伊集院さんが「女房を支えてやってほしい」と周囲に伝えていたとして、「私は大丈夫。一生懸命に生きて、今度は私があなたに会いにいきます」と語りかけた。