米大統領選は「おじいちゃん、入院するか施設に入るか、どっちかにして!」と一緒?(黒岩泰/株式アナリスト)
【シニアのためのマネー講座】#119 「ハリスかトランプか?」 この記事が出る頃には、ほぼ大勢が判明。アメリカのみならず、全世界が大騒ぎになっていることだろう。ハリスになれば、女性初の大統領。トランプになれば、「アメリカ第一主義」が再始動。各国への圧力が強まりそうだ。果たしてどちらが正解なのか? 米大統領選の決着を見据え、気の早い投資家はこう動いている…米金融機関が注目リポート かつてアメリカ横断ウルトラクイズという番組があった。福留アナの「ニューヨークに行きたいか~!」という掛け声は、鮮明に記憶に残っていることだろう。 そこで名物だったのが、ドロンコ〇×クイズ。解答者は2択を迫られ、先の見えない壁を突き破っていく。正解だった場合はマットの上。不正解だった場合にはドロンコまみれといった感じだ。緊張の一瞬である。だが、よく考えてほしい。本当に正解はあるのか……。 われわれは「2択」を迫られると、どうしても反射的に「正しい方」を選ぼうとする。しかし、もし、両方とも「不正解」だった場合はどうなるのか。 現在のアメリカは2大政党制となっている。民主党か共和党か。人々はどちらかが正解だと思い込み、国論を二分するほどの争いとなっている。でも、本当に重要なことは他にあるのでは? 選挙は単なる「目くらまし」ではないのか。 金融システムを構築したといわれているロスチャイルド家の末裔は、かつてこう語った。 「通貨発行権さえあれば、法律なんて無視できる」と……。 つまり、政治や選挙は国民をだますためのいわば陽動作戦。どちらを選んでも関係ないのである。アメリカの場合、通貨発行権を持っているのは中央銀行であるFRB。つまり、実際は私立銀行群を持つ国際金融資本家たちに、まるごと支配されていることになる。 それをシニアの現実に置き換えると、「おじいちゃん。入院するか施設に入るか、どっちかにして!」と迫られているようなもの。もう、「家に残る」という選択肢はないのである。どっちを選んでも「ドロンコまみれ」だ。 だから、せめて「お金の権利」だけは渡してはならない。印鑑と通帳を取り上げられたら、それこそ「お役御免」である。 なので、「老人ホームに行きたいか~!」と家族に言われても、決して「オー」と答えてはいけない。罰ゲームは本当に怖いのである。 (黒岩泰/株式アナリスト)