三重県四日市市で、男性の全身を殴るなどの暴行を加え死亡させたとして、飲食店の経営者と従業員合わせて2人が4日、傷害致死の疑いで逮捕されました。警察は2人の認否を明らかにしていません。 　傷害致死の疑いで逮捕されたのは、四日市市川島町の飲食店経営・今村健一郎容疑者(43)と、従業員の丹羽正和容疑者(42)です。 　警察によりますと2人は今年2月13日から26日頃の間に、今村容疑者が経営する店の元従業員・尾谷純一さん(53)に対し、顔や頭、全身を殴るなどの暴行を加え、硬膜下血腫やろっ骨などを折るケガを負わせ死亡させた疑いが持たれています。 　尾谷さんは今村容疑者が経営する店に併設された建物の2階で住んでいて、今年2月27日、丹羽容疑者から「以前一緒に働いていた人が建物内で亡くなっている。顔にアザがあり室内は荒らされていない」などと110番通報があり、部屋の一室で服を着た状態の尾谷さんがマットレスの上で死亡しているのが見つかったということです。 　尾谷さんは去年12月まで今村容疑者の店で働いていました。 　なお、第1発見者は隣の部屋に住んでいた丹羽容疑者で、「尾谷さんの部屋に食事を届けに行った」と話しているということです。 　今村容疑者と丹羽容疑者は、尾谷さんの部屋やその周辺で複数回にわたり暴行に及んだと見られていて、警察が動機や余罪などについて詳しく調べています。