大相撲初場所、大混戦が予想される後半戦へ。中日まで1敗は琴ノ若、朝乃山、阿武咲、大の里。負けられない2敗の照ノ富士と綱とりを狙う霧島
◆熱海富士は連勝して4勝4敗 初日には幕内力士42名全員が揃っていたが、大関・貴景勝が頚椎症性神経根症で休場。前頭8枚目・北青鵬と前頭17枚目・碧山もそれぞれ膝の怪我で休場。 場所前の稽古では絶好調が伝えられた小結・高安は急性腰痛で3日目から休場し、6日目から再出場したが、8日目はインフルエンにかかり腰痛も発症して休場となり再出場は望めないという。8日目の取組で朝乃山と北勝富士が怪我をして休場力士が増えた。 先場所と先々場所で優勝争いをしていた前頭筆頭・熱海富士は、初日から4連敗した。「僕の廻しをつかんでください」と言わんばかりの脇の甘さを見て、照ノ富士の土俵入りの太刀持ちを初めて務め、太刀を右手で掲げているので、脇があく癖がついたのかと本気で思い、心配した。 5日目の正面解説者は、熱海富士の師匠である伊勢ケ濱親方(元横綱・旭富士)だった。熱海富士は翔猿に勝ったが、伊勢ケ濱親方は、「あんまりいい相撲じゃないですね」と言い。「いらない投げうつし、いいとこないですね」と嘆きのような口調で話していた。 師匠の嘆きが伝わったのか、熱海富士は従来の相撲を取り戻したようで連勝して4勝4敗だ。
◆行司の木村容堂が転倒 7日目の霧島と前頭3枚目・北勝富士との対戦は、後ろに下がった霧島と接触した行司の木村容堂が転んでしまい、烏帽子が取れ、右の草履も脱げてしまった。草履が脱げて足袋のままで動く行司の姿は見たことがあるが、烏帽子が取れたのは珍しい。 雑学の本で、平安時代の貴族の男子は烏帽子が取れることを大恥だと考え、どんなときも烏帽子をかぶり続けたことを読んだ。「どうする容堂?烏帽子のないまま続けるのか?」と思ったら、四つに組んだ形で相撲が止まったので、容堂は烏帽子をつけた後、呼出が拾った草履をはいて、いつもの姿で勝敗を見届けた。 NHKBSの『大相撲どすこい研』や大相撲放送では、行司の軍配や装束の素晴らしさ、その仕事の多さを伝えている。行司はどんな運動をして身体能力を鍛えているかも知りたい。 1月15日にアップした原稿に、幼稚園時代にうまかったスキップに挑戦することを書いたが、その場でのスキップは50回できても、前進するスキップは足が痛くなり、息切れがしてそんなにできないことが分かった。前進は難しい。道でやっていたら、向こうから来たオッサンが驚いた顔で立ち止まり、連れていた仔犬が足を踏ん張って止まった。 私はスキップを止めて、横を歩いて通り過ぎた。すると「どうした。どうした」とオッサンの声がして、振り返るとリードを引っ張っても仔犬が動かないのである。私のスキップする姿はそんなに怖かったのだろうか?罪なことをしたが、「前へ」の精神を重んじて、今後も道で前進スキップを練習するつもりだ。
しろぼしマーサ