【速報】2024年1~3月期実質GDPは年率2.0%減~ダイハツなどの生産-出荷停止が影響
内閣府が16日発表した2024年1~3月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比0.5%減、年率換算で2.0 %減でした。マイナス成長は2四半期ぶり。ダイハツ工業や豊田自動織機の品質不正問題で生産・出荷が停止されたことが大きく影響しました。 内需では個人消費は前期比0.7%減で4四半期連続のマイナスとなりました。ダイハツ工業などの品質不正で乗用車の生産や出荷が止まった事が大きいマイナス要因です。また設備投資は0.8%減となりました。設備投資に含まれるトラックなどの商用車の出荷が止まった事が影響したとみられます。 外需では、輸出が前期比5.0%のマイナスとなり、前期の2.8%増より大きく減りました。自動車の輸出が減ったのに加えて、前期に一時的な増加要因となっていた医療分野での知的財産権の使用料がなくなった事がマイナスに働きました。輸入は3.4%減でした、LNGなどの鉱物性燃料の輸入が減っています。