ロッテ・朗希争奪戦 ドジャース、パドレス、カブス中心に展開か?日本人選手が複数人、金銭面より環境面
◇ロッテ・佐々木 ポスティングシステムで今オフメジャー挑戦へ メジャー全30球団が交渉可能な佐々木争奪戦は、日本選手が複数人在籍する3球団を中心に展開されそうだ。 最有力候補とされるのが熱心なスカウト活動を続けてきたドジャースだ。昨オフ、契約を結んだばかりの大谷が山本とド軍の面談に同席したように、2人から熱烈な勧誘を受ける可能性が高い。 ド軍以外にも、ダルビッシュ、松井が所属するパドレスのA・J・プレラーGMは6日、「私たちは朗希がU18代表の時代から注目してきた」と発言。ダルビッシュも「連絡取っていますよ」と佐々木とメッセージのやりとりをしていると明かしている。さらに、鈴木、今永が所属するカブスのジェド・ホイヤー編成本部長は8月30日ソフトバンク戦に直々に来日視察するなど高く評価している。 25歳未満の海外選手はマイナー契約しか結べず、年俸は低く抑えられる。佐々木にとっては金額よりも、住環境、設備、日本人スタッフのサポートなど、周囲の環境が大きな決め手になる可能性が高く、23年WBCで同じ先発投手として戦った選手が在籍するこの3球団は既に大きなアドバンテージを得ている。 また各球団、毎年1月15日~12月15日に、25歳未満の海外選手獲得に使える総額は決められている。今年の12月15日までに契約する場合は、既にその予算が枯渇している球団もあるが、同日以降ならば一度リセットされる。来年の同総額はドジャースは最も低い514万6200ドル(約7億8700万円)。パドレスとカブスは626万1600ドル(約9億5800万円)となっている。正式契約を結ぶのは来年1月15日以降を待つ必要があるが、条件的には全30球団へ門戸が開かれることになりそうだ。