なぜ井岡一翔は「真の4階級王者を証明する戦い」と語ったのか…7.13東京でニエテスと3年半ぶり再戦…大晦日にロマゴン戦熱望
V5を果たした次にビッグマッチを見据える。 「アンカハスがまさかの負けでビックリした。思うようにはいかない。統一戦の難しさを感じた。再戦するみたいなので、その結果次第では大晦日に統一戦をしたい。統一戦の相手は誰でもいい」 敗北を喫したアンカハスは、そのマルティネスと再戦の方向で動いており、当然、その勝者が、次戦の第一ターゲットになる。だが、それ以上に熱望するのが、かつてパウンドフォーパウンドの1位に評価されたこともある4階級制覇王者の“怪物”ロマゴンだ。日本でも“激闘王”の八重樫東(大橋)をキャンバスに沈めた衝撃は今でも記憶に残る。 ロマゴンは、決まっていたWBCフランチャイズ、WBA同級スーパー王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)との再戦が白紙となり、一時は、業界内で井岡との対戦情報が流れた。 井岡は「その話はなかったんだと思う」と否定したが、「IBFにはこだわりはないのでできるというのであれば、ローマン・ゴンサレス選手の方が誰もが知っている選手だし評価も高いのでやりたい」と断言した。 ロマゴンは正規の世界ベルトは持っていないが、WBCの同級ダイヤモンド王者ではあるため、「一応WBCのタイトルを持っているので、それをかけられるのであればやりたい」とも付け加えた。ロマゴン戦が実現するのであればタイトルは関係ないだろう。 ずっと思い描いてきた「自分が行きたい場所」に立つためにも絶対に負けられないV5戦となる。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)