「気分悪そうだね」乗客に睡眠薬飲ませ金品奪う 容疑でタクシー運転手の男逮捕
運転するタクシーの乗客に睡眠薬を飲ませ、現金などを奪ったとして、警視庁捜査1課は昏睡(こんすい)強盗の疑いで、東京都江戸川区春江町、タクシー運転手、田中敏志容疑者(53)を逮捕した。調べに対し容疑を否認している。 逮捕容疑は今年8月20日午前8時~午後0時40分ごろ、都内を運転中のタクシー車内で、10代の女性客に睡眠薬を飲ませた上、現金約4万円とキーケース1個(時価約1千円)を奪ったとしている。 捜査1課によると、女性は同日午前8時ごろ、飲食店からの帰りに渋谷区内で乗車。午後2時ごろ同区内の駐車場で倒れている状態で発見され、搬送先の病院で睡眠薬の使用が確認された。 女性は「運転手に『気分が悪そうだね』といわれ、錠剤と水を渡された。飲んだところ記憶が薄れた」と説明しているという。わいせつ被害やけがはなかった。 防犯カメラ画像などから田中容疑者が浮上。車内を映すドライブレコーダーから、映像を記録したSDカードはなくなっていたという。 都内では今年に入り、似た被害が数件確認されており、同課は関連を調べる。