リップルのブラッド・ガーリングハウス氏:SECとの裁判に勝利したXRP復活王【最も影響力のある人物 2023】
リップルの戦いにおけるXRPアーミーの役割
ハマースタイン・ボールルームのステージに話を戻そう。ガーリングハウス氏は2020年12月が自分にとって暗黒の時期だったことを観客に告げた。そして、彼は重要な締めくくりを付け加えた。 「暗い時期だった。だが、どこからともなく一筋の光が差し込んできた」「その光の名はジョン・ディートン(John Deaton)」 またしても観客から歓声があがった。ガーリングハウス氏が指差したのは、背が高く、筋肉質で、あごひげを生やした弁護士、ジョン・ディートン氏だった。彼はXRPアーミーの心と魂と頭脳を多くの点で体現している。 ディートン氏は連帯を示して拳を振り上げた。さらに拳を突き上げた。観客はまるで彼がロックスターかのように歓声をあげた。ディートン氏は、ブラッド・カイムズ(Brad Kimes)氏や「Digital Asset Investor」のようなXRP支持者の助けを借りて、XRPコミュニティを結集し、彼らは(リップルではなく)XRPを買っており、リップルという名前すら聞いたことがなかったと裁判官に訴え、SECの主張に対抗した。トーレス判事の判断にどの程度影響したかは分からないが、XRPコミュニティがリップルを救った可能性はある。 ということは、最も影響力のある人物という賞は、ガーリングハウス氏だけでなく、XRPアーミー全体に与えられるべきかもしれない。 ガーリングハウス氏はそう考えているようだ。「XRPは証券ではないと迷いなく言えることは、まさに最高だ」と彼はハマースタインの参加者に語った。彼らは再び歓声をあげた。「証券じゃない!」と叫んだ人もいた。ハマースタイン・ボールルームの116年の歴史の中で、人々が「証券じゃない!」と叫んだのは、ほぼ間違いなく初めてだろう。 「私たちはともに戦い、ともに勝利した」とガーリングハウス氏は参加者に呼びかけた。 それからガーリングハウス氏はレニー・クラヴィッツにステージを譲った。ハマースタインはちゃんとしたコンサート会場で、これは「Proper Party(ちゃんとしたパーティー)」だったからだ。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:ブラッド・ガーリングハウス氏をイメージしたNFT画像(La Vaun)|原文:Brad Garlinghouse Is 2023's Comeback King With XRP's Win Over SEC
CoinDesk Japan 編集部