リップルのブラッド・ガーリングハウス氏:SECとの裁判に勝利したXRP復活王【最も影響力のある人物 2023】
リップルの復活
2020年12月の訴訟以来、リップルとXRPにとっては痛烈な2年間だった。しかし彼らは静かに、ほとんど密かにと言っていいほどに、開発を進め、イノベーションを起こし、パートナーシップを構築し続けてきた。 リップルは中央銀行デジタル通貨(CBDC)プラットフォームを立ち上げ、香港金融管理局、台湾の台北富邦銀行、ジョージア国立銀行、ドバイ金融サービス局などとのパートナーシップを発表した。部外者には、XRPは死に体のプロジェクトにしか見えなかったが、内部関係者はXRPが文字通り、世界の中央銀行インフラを置き換える態勢を整えていることを感じ取っていた。 世界征服の前にやるべきことはまだたくさんあるが、どう考えても、ガーリングハウス氏にとっては、2023年は勝利の年だ。2023年のCoinDeskの「最も影響力のある人物」に彼が選ばれたのはそのためだ。 ところで、彼個人に対する訴訟はどうなったのだろうか? 訴訟は10月に取り下げられた。そして7月の判決に対するSECの上訴は却下された。 長い間リップルに懐疑的だった暗号資産業界全体が、リップルの法的勝利によって利益を得ることになった。XRPが(少なくとも個人投資家に販売される場合には)証券ではないのであれば、おそらくそれは、法的に曖昧な状態にある何千もの他のプロジェクトの前例となるだろう。 そして、おそらくSECは今後の訴訟に二の足を踏むようになるだろう。「リップルがこの裁判に勝たず、私とクリスに対する申し立てが取り下げられなかったとしたら、SECはつけあがって、もっと多くのプロジェクトに対して、もっと攻撃的になったはずだ。私たちはゲーリー・ゲンスラーSEC委員長の主張の核心を貨物列車で突き破った」とガーリングハウス氏は語った。 ガーリングハウス氏は、2023年の自身の復活が何もないところから起こったのではないことを知っている。彼には助けがあった。コミュニティがあった。アーミーがいた。