初代門司港駅の関連遺構、解体始まる 25年3月末までに完了予定
北九州市は28日、北九州市門司区の複合公共施設建設予定地で見つかった明治期の初代門司港駅(当時の名称は門司駅)関連遺構の解体工事を始めた。 【写真まとめ】重機で取り壊される初代門司港駅の関連遺構 市は15日に造成工事を始め、仮囲いを設置するなどの準備作業を進めていた。今後、保存や移築をしない箇所を除いて解体した後、土砂で埋め戻し、別の箇所の造成に移る。2025年3月末までの完了を予定している。 市は遺構のうち、明治期の機関車庫の基礎部分の一部を現地保存し、当時の土木技術の変遷が見られるとして学識者の評価が高い箇所の一部移築を決めている。だが、遺構の中核的施設である駅舎外郭の石垣部分など大部分は解体する方針。【山下智恵、伊藤和人】