明治安田生命「70歳定年制」で人材確保へ 2027年度から約1万人が対象 リスキリングと人事制度改革がカギに
若手の機会も創出する制度設計を
堤キャスター: 長く働くには、変化への対応も大切ですよね。 オルタナティブワークラボ所長・石倉秀明さん: 「変化」ということでいうと、長く働く人が増えるからこそ、人事制度も考え直さないといけないというふうに思います。 今よりもベテランが増えると、ポストが空かずに若手が役職につく年齢が遅くなったり、新しいチャレンジをする機会も増えないとなると、若手で有望な人ほど他の会社に移ってしまうことにもなりかねません。 だからこそ、定年年齢を引き上げるだけではなく、全社でリスキリングし続ける人材開発プランや年功序列ではない制度設計などをセットで行うのが非常に重要です。 これから定年年齢延長はどの会社も考えていく施策の一つですが、それ単体ではなく全社の人材開発や制度を変える目的の一つとして、定年の年齢を延長するという会社が増えてくるのではないかなと思います。 堤キャスター: 働く意欲や健康には個人差がありますが、働き方の幅が広がることを歓迎する方は多いのではないでしょうか。同時に、企業は常に業務や考え方をアップデートしていかなければならないと思います。 (「Live News α」7月1日放送分より)
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