安心できる走りを得るにはホイールベアリング交換が必至!! 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフVol.9
しかし、同じスーパーカブでも、1960年型の後期生産車や1966年に登場した2代目C65(通称:オッパイウインカー型)に関しては違っていました。 通称名「富士山ブレーキパネル」を採用していたこれらのモデルは、リヤブレーキパネルの横にはサイドカラーが無いため、ブレーキパネルが「富士山」型をしています。そのため、スーパーカブなのにリヤホイールを取り外すためには、上下チェーンケースを取り外して、リヤアクスルシャフトを引き抜き、ドリブンスプロケットからドライブチェーンを外して、それからようやくリヤホイールを抜き取る段取りになります。 リヤハブ構造も、スプロケットマウントがカップリングダンパー式ではなく、ハブ本体にドリブンスプロケットを固定する構造を採用していました。過去にそれぞれの年式のC100とC65を所有したことがありましたが、パンク修理やタイヤ交換作業が面倒だったことを思い出します。明らかなコストダウン装備だと思いますが、スーパーカブシリーズの中では、希少な年式だと思います。
さてさて、チェーン周りのメンテナンスを目的に、上下チェーンケースやドライブチェーンを取り外しましたが、このようにリヤホイールを取り外した際には、ハブベアリングを点検したり、グリスアップを行うのが良いと思います。
せっかく分解したのだから、そのまま復元するのではなく、可能な限りできる限りのことを実践することで、トラブル予防メンテナンスにもなります。本来、リヤホイールを取り外したいだけなら、チェーンケースに手を触れる必要はありません。
しかし、今回はチェーンケースを取り外して良かったです!! なな何と!! ドライブチェーンのクリップジョイントが逆さまに組み込まれていました。逆組したまま走っていると、クリップが外れて走行不能になってしまうことが多いです。 また、ホイールベアリングの内輪に指先を当てて回してみると、明らかにゴロつきを感じたので、ハブ側2個とスプロケフランジカップリングに組み込まれる1個の、合計3個のベアリングを新品部品に交換しました。