軽音楽の祭典「スニーカーエイジ」 関西勢が受賞ラッシュ 伝統の強さみせる
22日に開かれた軽音楽部の祭典「第4回全国高校軽音楽部大会 we are SNEAKER AGES(スニーカーエイジ)」(産経新聞社、スニーカーエイジ実行委員会主催、文部科学省など後援)は、史上初の全国連覇(グランプリ)を達成した近大付を始め、関西勢が活躍。受賞校7校のうち、5校を占め、今年も全国を席巻した。 【写真】「ヘッドバンギング」の激しいパフォーマンスを織り込んで情熱的な演奏を展開した奈良育英 ■準グランプリ 大阪ビジネスフロンティア YOASOBIの大ヒット曲「アイドル」を演奏曲に選んだ大阪ビジネスフロンティアは、不穏さとかわいらしさが入り交じる印象的な世界観を表現した。ミニワンピースの衣装を着た女性ボーカル3人が歌い上げると、観客席からは手拍子が沸き起こった。 部長でコーラスの2年、簾葡月(すだれほづき)さんは、「私たちの唯一無二の音楽を届けられた。音楽で感動を届けられた」と笑顔をみせた。 YOASOBIの特徴であるデジタルサウンドと軽音楽の持ち味である生の音を融合させて演奏するのが難しく、「テンポキープに気を付け、コツコツ練習してきた」と振り返る。 準グランプリ受賞に副部長でボーカルの2年、井端瑠璃さんは「うれしさとともに悔しさもある。来年に向け、悔いのないように練習していきたい」と話した。 ■ベストサポーター賞 芦間 人気バンド「Mrs. GREEN APPLE」が昨年のレコード大賞を受賞した「ケセラセラ」。何度も転調し、ボーカルは低音から高音、裏声まで求められる難しい曲を、芦間はやりきった。 3年のリーダーでキーボードの山崎美空(みく)さんは「9カ月くらいこの曲ばかり練習してきた。きょうは手応えがあった」と満足そう。曲間に全員が円になって同じ動きをするときには「みんなの笑顔が見えてこのメンバーのリーダーでよかったと思った」という。 ボーカルの2年、前田希々花(ののか)さんは「最初は全然歌えなかったけど、歌詞カードを一つ一つ書いて最終的には楽しく歌えるようになった。きょうは今までより音程が取れて納得できた」と喜んだ。 ■大阪芸術大学賞 招提中