救急搬送支援など効果期待 来月7日全線開通の「新庄古口道路」で説明会
高規格道路「新庄酒田道路」(延長約50キロ)の一部「新庄古口道路」(同10.6キロ)のうち、新庄市升形-戸沢村津谷間の延長6キロが開通する12月7日を前に、報道機関向けの説明会が28日、新庄市の現地で行われた。国土交通省山形河川国道事務所は、升形-津谷間の開通で新庄古口道路が全線通行可能になり、道路ネットワークの効果が発揮されると紹介した。 新庄古口道路は片側1車線の暫定2車線で幅員12メートル、総事業費570億円。今年7月豪雨で並行する国道47号は一時全面通行止めとなった。全線開通で同区間の代替機能が確保され、同事務所工務第二課の長嶺偉久課長は「救急搬送を支援する災害に強い道路ネットワークを確保した」と説明。戸沢村役場-県立新庄病院間の搬送時間が6分短縮の22分になるという。 同事務所によると、新庄酒田道路は今回の開通で約27キロが利用可能になる。未開通のうち約13キロが事業着手済みで、残り約10キロは事業化されていない。全線整備で観光需要の拡大、地域産業振興につながるとした。
12月7日は午前11時から戸沢村中央公民館などで式典を行い、午後3時に開通する。