世界初挑戦の京口紘人が辰吉伝説の2試合を再現してベルトを獲る!
プロボクシングのダブル世界戦の調印式並びに前日計量が22日、会場の大田区総合体育館で行われ、IBF世界ミニマム級王者、ホセ・アルグメド(28、メキシコ)と、挑戦者で同級9位の京口紘人(23、ワタナベ)が共に一発クリア、京口は、高校生の頃から通っていた大阪帝拳ジム時代に教えを受け、憧れる辰吉丈一郎が、2度、WBC世界バンタム級王座を奪った伝説のKO勝利を合体させ再現したような試合内容でKO勝利すると宣言した。7戦無敗の新しいスター候補が、8戦目での世界王座奪取を狙う。 大物なのだろう。計量を終えた京口は炭酸水をがぶ飲みして面倒な話を事細かに説明した。 出身の大商大のカラーであるオレンジ色がラッキーカラーで、試合用のメキシコ製グローブをオレンジ色にしたこと、誕生日に受けた占いでは、自分のラッキーカラーがオレンジといわれたこと、入場曲は、知人がオリジナルで書き下ろしてくれたレゲエミュージックで曲名は「Champion road」になること、これから「デニーズ」でたらこスパとオムライスを食べて、空っぽの胃袋を満たし、夜には栄養満点の参鶏湯を食べることを楽しそうに語った。 会見では、王者に「明日は相手が倒れるまで戦う。自信は100パーセント。戦争になるだろう」と挑発されたが、京口は「戦争って好きじゃない。世界平和が大事だと思っているんで」と絶妙のパンチを返した。 京口には、理想とする世界戦のイメージがある。 プロ転向前に大阪帝拳で共に汗を流した辰吉丈一郎がカリスマになった伝説の2試合を重ねる。 「ジョーちゃんのリチャードソン戦の連打と、シリモンコン戦の左ボディアッパー。ほんとやばいくらい凄い試合で、相手の心を折った。その2つを合体させたような相手の心を折るインパクトのある試合でチャンピオンになる」 1991年にプロ8戦目で世界をとったグレッグ・リチャードソン戦と、再び失ったWBCバンタムのベルトを取り返した1997年のシリモンコン・ナコントンパークビュー戦である。 「リチャードソン戦は大歓声でゴングが聞こえずに連打を続け、コーナーに帰ったリチャードがもう立てずに試合を放棄した(10回終了時点)。僕は1993年生まれなので、まだ生まれていない(笑)。映像で見ました。シリモンコン戦も5歳だから、もちろんリアルタイムで見ていないけれど、途中、反撃されたけど、左のボディで悶絶させた(7回TKO勝利)」 京口は、辰吉の衝撃の2試合を合わせたようなファイトを大田区総合体育館で再現したいという。