空席目立つ…。Jリーグ収容率ランキング46位。人は増えたけど…。満席は夢のまた夢?
2024シーズンの明治安田生命Jリーグは全日程を終えた。スタジアムの盛り上がりを知る上で観客動員数は重要な指標だが、収容可能人数に対してどのくらい埋まったかというのも大事だ。スタジアムを満員にしたのはどのクラブか。今回は、2024シーズンにおけるJ1からJ3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタジアムを熱気で満たしたクラブを、ランキング形式で順位ごとに紹介する。
46位:FC琉球 本拠地:タピック県総ひやごんスタジアム(10,189人収容可能) 平均入場者数:3,007人 平均収容率:29.5% 今季のJ3リーグを14位で終えたFC琉球が、収容率ランキング46位にランクインした。 琉球にとって、今季は新たな歴史のはじまりとなるシーズンだった。クラブは今季からクラブ名を「FC琉球OKINAWA」に変更。J2昇格を目標に、開幕に臨んだ。 だが、その理想とは対照的に、チームはシーズン終盤が近づくにつれて調子を落とす形になってしまった。 開幕4試合を1勝3分けで終えるなど、まずまずのスタートを切った琉球は序盤戦からJ2昇格プレーオフ争いに参戦。一時はその順位を2位まで上げるなど、好調を維持しているように見えた。 しかし、第17節・福島ユナイテッドFC戦(1‐2)から3連敗を喫すると、第21節・カターレ富山戦(0‐3)からも3連敗。相次いだ連敗によって一気に調子を落とし、リーグ戦ラスト6試合では勝利を挙げられなかった。最終的に14位でシーズンを終えている。 当初の目標とはかけ離れた最終成績になったものの、平均入場者数は昨季と比較して約500人増加した。これにより本拠地「タピック県総ひやごんスタジアム」の平均収容率も24.9%から29.5%まで上昇している。 それでも、1万人を超える収容可能人数のスタジアムにとってはかなり空席が目立つ状態である。この傾向を維持して、来季は収容率3割越えを目指したい。 リーグ戦で最も多くの来場があったホーム開催の試合は、第26節・ガイナーレ鳥取戦(3‐1)だ。8月31日に行われたこの試合には8,755人の観客が足を運び、「タピスタ」はいつも以上の歓声で包まれた。 試合後には夏の風物詩である花火大会が実施されるなど、新規ファン・サポーター獲得に繋がりそうな取り組みも企画されていた。
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