中谷潤人が年末休暇返上で合宿開始 3度目の防衛戦はプロ30戦目「キャリアをしっかり出せるように」
プロボクシングのWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=が、年末休暇返上で3度目の防衛戦(来年2月24日、東京・有明アリーナ)に向けて練習に励む。28日は神奈川・相模原市のゴルフ場、相模湖CCなどで走り込み中心の合宿を開始。30日までの6部練習で体をいじめ抜く。31日はフィジカルトレーニングを行い、来年の練習始めは1月2日を予定。年末年始の休みは元日のみとなっている。 【写真】トークショーなどを行った中谷潤人 中谷が次戦に向けてギアを上げた。27日に同級6位のダビド・クエジャル(23)=メキシコ=との3度目の防衛戦が発表されたが、この日から早速合宿に突入した。 「しっかりスイッチが入る。(体勢を)低く、バランスよく闘っていきたいなと思っているので、下半身の安定をより意識して、こういう走り込みとかで強化していく」 合宿にはジムメートら過去最多の11選手が参加。この日は午前中は相模原市の城山湖近辺の山道を約12キロ走り、午後からは相模湖CCの芝生の上でダッシュやミット打ち、シャドーボクシングなどを繰り返した。ゴルフ場での走り込みは今年8月以来、7度目となる。 今年は2月24日に東京・両国国技館で、初防衛を目指していた王者のアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に6回TKO勝ちし、世界3階級制覇を達成。7月20日に両国国技館で、同級1位だったビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に1回KO勝ちし、初防衛に成功した。10月14日には有明アリーナで、同級1位だったペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回TKO勝ちし、2度目の防衛を果たした。 今年を振り返り「コンスタントに試合ができたっていうのは、すごい充実した年になった。バンタム級で自信をつけられたのは大きかった。ノックアウトするシーンはすごく増やすことができたので、そこはすごく自信になりますし、引き続きそういった内容の試合をお見せできるという気持ちになりました」とうなずいた。 2015年4月に17歳でプロデビューしてから次戦で節目の30戦目。「意識します。あっという間の30戦っていう感じはありますけど、本当に闘ってきて成長できた部分がすごく多い。一気に飛躍しようという意味ではなくて、一戦一戦を大事に闘ってきた結果がつながってきているなと思うので、引き続き僕らしく、一戦一戦大事に闘っていって、大きい試合につながっていけばいいかなと思います。30戦やってきたキャリアをしっかり出せるようにしていきたい」と積み重ねてきたものを30戦目にぶつける決意だ。