昭和49年生まれの私 通天閣観光社長、高井隆光さん「新世界は今も昭和感が満載」 プレイバック「昭和100年」
■コロナ前を上回る入場者に
令和元年6月の社長就任後は、新型コロナウイルス禍に見舞われました。打開策のコンセプトに据えたのは「昭和イズム」。幼少期に親しんだ近所の公園の滑り台をヒントに4年5月、通天閣の地上22メートル部分から滑り降りるタワースライダーを導入しました。
昨年度の入場者はコロナ前を上回る約137万人となりました。今年7月には地上約40メートルから飛び降りるアトラクションが稼働。レトロな昭和感を維持しながら、常に攻めの姿勢を忘れません。
今も新世界は細い路地に入れば昭和感が満載ですが、コロナ後は外国人観光客が急増して、街も整備され、雰囲気が変わりつつあります。それでも、変わらないのは通天閣あっての新世界ということ。これからも通天閣は、昭和のシンボルであり続けます。(聞き手 格清政典)