「若いうちにマイホームを買うべき」という父。まだ27歳なので賃貸でよいと思っていましたが、今購入しておくべきでしょうか?
インターネット上でも、しばしば持ち上がる「持ち家・賃貸」論争。持ち家派・賃貸派それぞれに言い分があり、どちらがよいのか判断が難しいところです。 若いうちはマイホームを所有するイメージが湧かない人も多いでしょう。27歳という年齢は、社会に出て10年も経っておらず、貯蓄もそれほどできていない可能性もあります。それでもマイホームを買っておいた方がよいのか悩んでしまう人も少なくありません。 そこで今回は、持ち家と賃貸のメリット・デメリットや、若いうちにマイホームを購入すべきかどうかについて解説します。 ▼住宅ローンは「繰上げ返済」すべき? メリットについて解説
持ち家と賃貸のメリット・デメリット
持ち家と賃貸、どちらがよいか論争になりがちなのは、それぞれにメリット・デメリットがあるためです。マイホームを購入するか悩んだ場合は、それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。 ■持ち家のメリット・デメリット 持ち家を保有することで得られる可能性があるメリットは、次のようなことがあげられます。 ・家賃を払い続ける必要がない ・自分の家という安心感がある ・持ち家が資産になることがある ・老後、持ち家があった方が安心 一方で、次のようなデメリットが発生する可能性もあります。 ・必ずしも資産となるとは限らない ・収入が減ってもローンを支払い続けなければならない ・家のメンテナンスを定期的に行う必要がある ・転勤や引っ越しがしづらい ・税金を支払う必要がある マイホームを所有する最大のメリットは、資産になる可能性があることです。手直しが必要になることはあるものの、住み続けることもできるため、老後の安心感もあります。 しかし、土地や家屋の資産価値が落ちる可能性や、万が一収入が減少しても賃貸のように安い物件に引っ越すことはできず、ローンを払い続けなければならないリスクもあります。 ■賃貸のメリット・デメリット 賃貸に住むことで得られる可能性があるメリットは、次のようなことがあげられます。 ・税金や住宅ローンの負担がない ・引っ越しをしやすい ・家族構成の変化に対応しやすい ・地震や台風など天災による災害で受けるリスクが少ない とはいえ、次のようなデメリットが発生する可能性もあります。 ・家が資産にならない ・住み続ける限り家賃を払い続ける必要がある ・高齢になると、引っ越し先を見つけにくい 仕事で転勤が多い人や、これから結婚・出産などを予定している人などは、賃貸の方が融通が利きやすいと考える人も多いでしょう。しかし、老後、引っ越しを余儀なくされた場合、高齢で家を借りにくくなってしまうおそれがあります。 持ち家・賃貸は、それぞれ「いつ」「どのような」リスクを選択するかの違いだといえるでしょう。