「若いうちにマイホームを買うべき」という父。まだ27歳なので賃貸でよいと思っていましたが、今購入しておくべきでしょうか?
持ち家と賃貸に掛かる費用の内訳
持ち家と賃貸は、それぞれ物件費用と賃料以外にもさまざまな費用が掛かります。35年ローンで購入することを想定し、35年間のコストと、それ以降に掛かるコストを表したものが表1です。 表1
※筆者作成 持ち家は、若いうちに購入すれば、老後のコストやリスクを減らせる可能性があります。しかし、毎年固定資産税が掛かってくるため、その分の負担も考慮する必要があるでしょう。 一般的に、戸建ての場合に発生する固定資産税の平均額は、10万円~15万円といわれます。なお総務省によると、家の固定資産税は、評価額や軽減措置の有無などが考慮され、3年に一度見直されます。
マイホームを購入すべきか判断する基準はある?
若いうちにマイホームを購入することで、老後までに住宅ローンを完済し、安定した生活基盤を築ける可能性があります。 しかし、持ち家と賃貸、どちらがよいかは、明確な判断基準があるわけではありません。収入やライフスタイルなどによって異なりますし、ローン金利や物価の変動によって変わることもあるでしょう。 マイホームを持ち続ける場合、ローン期間中は、ローンと固定資産税なども無理なく支払えるかどうかが、購入を決める際のポイントの1つとなるでしょう。とくに、収入がそれほど多くない若いうちは注意が必要です。 賃貸で過ごす場合は、ローンや固定資産税の支払いがない代わりに、老後のリスクが伴う可能性があります。貯蓄や投資などそのための対策をしておく必要があるでしょう。
若いうちのマイホーム購入は、メリット・デメリットがある。生活や老後のことも考慮して決めよう
持ち家の購入には、メリット・デメリットがあります。とくに20代で収入が十分でない場合は、ローンの返済や固定資産税の支払いなどにより、生活に影響が出ないことを試算する必要があるでしょう。 とはいえ、賃貸に住み続けることにも、注意しなければならない点もあります。「どちらが絶対によい」ということはなく、どちらを選んだとしても、老後まで無理なく生活していけるよう、生活基盤を整えることも必要です。 出典 総務省 固定資産税 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部