蝉川泰果が米下部コーンフェリーツアーに挑戦 限定資格で年明け参戦
日本ツアー4勝の蝉川泰果が米下部コーンフェリーツアーで2025年のスタートを切ることが27日、明らかになった。今季スポット参戦したPGAツアーで残した成績により、限定的な出場資格が付与されるメンバーシップを獲得。1月にバハマでスタートする開幕4戦に参戦する。 【画像】蝉川泰果が履くフットジョイの新作シューズ 24年シーズンの蝉川は国内ツアーを主戦場にしながら、主催者推薦などでPGAツアー6試合に出場。4大会で決勝ラウンドに進み、5月の「CJカップ バイロン・ネルソン」では9位に入った。ノンメンバー(非会員)として得た年間レース(フェデックスカップ)には反映されないポイント(108pt)が今季の“176位に相当”(ロジャー・スローンが109ptで175位)。「151から200位相当のポイントを得た選手」のカテゴリーに入った。 PGAツアーによると、「バハマ・ゴルフクラシック」を含むバハマでの開幕2戦、第3戦パナマでの「パナマ選手権」、コロンビアでの第4戦「アスタラゴルフ選手権」に出場できる可能性が高いという。 2022年にアマチュアとして史上初めて国内ツアーで2勝した蝉川は、4大メジャー制覇を目標に掲げる。プロとして本格参戦した23年1月、ジョン・ラーム(スペイン)やキーガン・ブラッドリーといったメジャー王者を抱える米国のマネジメント事務所・スポーツファイブと契約を締結。海外進出のチャンスをうかがってきた。 コーンフェリーツアーでは今季、大西魁斗が1勝。年間ポイントレースを25位で終え、上位30人枠に入って来季のPGAツアー昇格を決めた。現段階で蝉川にはフル参戦の権利がなく、少ない出場機会で好結果を出し続けることが求められる。 カリブ海、中南米での厳しい戦いに向け、「日本とは全く違う環境で、特に最初の4試合は南米というタフなコンディションになることは理解していますが、せっかくPGAツアー参戦に向けたチャンスがきた。ここでしっかり成績を残して試合に出続け、優勝も視野に入れて、自分のゴルフのレベルアップを図っていきたい」と意気込みを口にした。(編集部・桂川洋一)