ウクライナ戦線の北朝鮮兵で初の捕虜、けが悪化し死亡…プーチン氏は金正恩氏に新年の祝電
【ソウル=小池和樹】韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は27日、ウクライナへの侵略を続けるロシアを支援するため派遣されている北朝鮮兵の一人が捕虜になったことが確認されたが、けがの状態が悪化して死亡したと明らかにした。 【写真】「体格がきゃしゃ」という指摘も…ロシアに派遣された北朝鮮兵とされる映像
聯合ニュースによると、ウクライナとの戦闘に投入された北朝鮮兵が捕虜になるのは初めてだった。北朝鮮兵の捕虜については、ウクライナの軍事専門メディアなどが報じていた。ウクライナが越境攻撃を続ける露西部クルスク州には1万人を超える北朝鮮兵が配置されているとみられている。
また、朝鮮中央通信は27日、ロシアのプーチン大統領が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記に新年の祝電を送ったと報じた。
祝電は17日付で、6月の露朝首脳会談が「(露朝)関係を新たな水準に引き上げた」とした上で、有事の相互支援を定めた「包括的戦略パートナーシップ条約」の締結を歓迎した。来年に向けては「脅威と挑戦に対処するための努力をさらに一致させる」とした。北朝鮮兵の派遣など協力関係を強化する考えを示したものとみられる。