公的年金の運用、7~9月期は赤字9・1兆円…円高・株安の影響
公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は1日、今年7~9月期の運用実績が9兆1277億円の赤字だったと発表した。運用利回りを示す収益率はマイナス3・57%で、2023年度の第2四半期(7~9月期)以来の赤字となった。
GPIFによると、日本銀行の利上げや米国の景気後退への懸念などから、円高・株安が進んだことなどが影響した。
運用資産別では、外国債券が3兆4730億円、外国株式が3兆4579億円、国内株式が3兆1137億円の赤字だった一方、国内債券は9170億円の黒字だった。