「スーパーフォーミュラを魅力的にするためにまだまだやることはある」。就任2年目の近藤真彦JRP会長、開幕直前インタビュー!【前編】
■F1のサポートレース開催も計画していた ――具体的にはどのようなことに手をつけようと思っているのですか? 近藤 イベント数が少ないので、来シーズンは増やせるように今、各チームと調整している段階です。ヨーロッパを始め、海外でもSFの注目度は徐々に上がっていますが、現状では7戦9レースしかありません。レースが増えればドライバーが走行する距離も増えますし、海外のドライバーがSFにもっと魅力を感じてくれるようになるはずです。 あとF1に乗るために必要なスーパーライセンスのポイント配分がF2などと比較して少ないという問題もあります(※F2はランキング1位~3位まで40点、SFはランキング1位が25点)。そこが海外のドライバーがSFに参戦を躊躇する理由のひとつにもなっているので改善していかなければならないと思っています。SFをより魅力的なものにするためにはまだまだやることがいっぱいあります。 ――たしかに24年シーズンはF1が24戦、F2が全14戦28レースもありますので、それらに比べるとSFのイベント数は少ないですね。 近藤 そこを改善したいと考えています。チームの方はほぼ賛同してくれていますし、イベント数が増えればスポンサーも取りやすくなるはずです。 ――鈴鹿サーキットで開催される今年のF1日本GPでSFをサポートレースとして実施することも計画していたんですよね? 近藤 そうですね。デモ走行やエキシビションではなく、実際にレース開催をするための準備を進めていたのですが、いろいろな事情があって、残念ですが今年は見送ることになりました。近い将来、実現できれば日本のモータースポーツ界のためになるので、積極的にチャレンジしていきたいですね。 ――実際にF1のサポートレースとして開催できたら、F1の関係者はSFマシンの速さにビックリするんじゃないですか? 近藤 鈴鹿でF1開催時にSFのマシンを走らせると、「やっぱりF1はすごいね」と思われるのが僕らの側からするとちょっと怖いのですが、「1コーナーから3コーナーまでは変わらないじゃないか」となったらF1側も怖いと思いますよ。SFを世界にアピールするためにはチャンスだと思いますので、実現できるようにこれからもトライはしていきます。