「103万円の壁」引き上げは?自民・国民が協議入りで合意 選択的夫婦別姓、企業・団体献金禁止…「少数与党」で政策実現どうなる?斎藤幸平さんの懸念は?【news23】
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きょう握手を交わしたのは自民党と国民民主党の幹部2人です。政策協議を始めることで合意しましたが、国民民主党が訴える「103万円の壁」の引き上げは実現するのでしょうか? 【画像で見る】与野党の幹事長会談について「みんなの声」は? ■「高所得者優遇でバラマキ」か?どうなる「103万円の壁」 10月31日、国会内で自民党と国民民主党の両党の幹事長らが会談し、税制など政策の案件ごとに両党で協議していくことで合意しました。 自民党 森山裕 幹事長 「補正予算の関係もこれあり、来年度予算の問題も税制を含めて、協議をしていきましょうということで、合意ができました」 一方、国民民主党の玉木代表は自民党を牽制しました。 国民民主党 玉木雄一郎 代表 「ご期待いただいた多くの有権者が手取りを増やしてほしいと。こういったことを出来るのであればご協力はしますけれど、できないのであればそれ相応の対応と」 その国民民主党が選挙で訴えてきたのが、年収「103万円の壁」の引き上げです。 所得税などがかかるこの壁を、「178万円」まで引き上げることでほとんどの人の手取りが増えることになります。 国民民主党が示した表を見ると、年収200万円の人は8万6000円の減税。一方、年収800万円の人は22万8000円の減税となり、年収が高い人ほど恩恵が大きくなっています。これに自民党の幹部は… 「高所得者優遇でバラマキだ」 ■約7兆6000億円の税収減も…「相当税収は増える」 また政府の試算では178万円まで引き上げた場合、約7兆6000億円税収が減るということですが… 国民民主党 玉木代表 「国の懐はそれだけ減るかもしれませんが、国民の懐はそれだけ増えるわけですから、当然消費も、また企業活動も活発になって、相当税収増えるんじゃないですかね」 一方、国民民主党は11月1日、立憲民主党と幹事長ら同士の会談をおこないますが、玉木代表は、原発政策など基本政策が一致することが協議を進める“条件”だと強調しました。 国民民主党 玉木 代表 「党首会談もいつでもやりますから。だからそういうことが、立憲民主党として受け入れられるのかどうか。とりあえず選挙区調整、基本政策は時間かかるから脇に置いて、とりあえず首班(総理)指名。こういうことを続けてきたから、今のような野党をまとめられない状況になってるわけですよ」